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2017年3月24日

アメリカワシントンのポトマック川に咲くさくらが今年も花を咲かせる


2017年3月の記事です。

今年も日本列島を桜前線が北上し、既に東京では開花宣言がなされたそうです。

この先、わずか10日間ほどで桜は見ごろとなり、満開となり、そして散っていき葉桜になっていきます。

このあっという間に咲いて散りゆく情緒、これが日本人が大好きな風情なのです。

さて、明治の時代、憲政の神様と言われた大政治家尾崎行雄先生は、その長い長い政治家人生において9年間も東京市長をつとめられましたが、その中で、1909年アメリカのタフト大統領夫人が日本の桜をアメリカワシントンのポトマック川に植樹したいという意向をお持ちであるということを聞き、2,000本もの苗木を用意してワシントンに送りました。

しかしながら、この苗木は長い航海の途中、多くの桜が病害虫に侵され、検疫の結果不合格となりすべてアメリカの地で焼かれてしまいます。


諦めずに綺麗な苗で再挑戦


残念に思った尾崎行雄市長は、害虫に強い桜を確保するよう指示を出して再挑戦しました。

東京の荒川堤で採集したソメイヨシノをはじめとする五色桜を穂木として、兵庫県伊丹市東野地区の台木に接木し、健康な苗木を作り上げたのです。

さらに青酸ガス薫蒸で害虫駆除も念入りに実施して長い航海に耐えられるようにしました。

2,000本の先達に敬意を称して、決してあきらめず改善して再挑戦するのです。

きれいな完全な苗木をもう一度用意して、1912年、今度は2000本に増やしたさくらの苗木をアメリカの首都ワシントンに送りました。

こうして、100年以上経った今でも、毎年ポトマック川の河畔の春を日本のさくら、ソメイヨシノの花が彩るのであります。

真の国際交流とはこのようなものをいうのだと思います。

いつかポトマック川のさくらを見てみたいものです。

尾崎先生は94歳まで衆議院議員の職にあり、95歳で大往生されました。

東京市長を除いて、衆議院議員として当選25回、議員勤続63年は誰にも破られることのない記録でしょう。

そんな大先達の偉業を偲び、ぜひポトマック川を見に行きたい気持ちが尽きない筆者からは以上です。

(平成29年3月24日 金曜日)