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2017年4月24日

(速報)2017年4月フランス大統領選挙(第1回目投票)結果分析



2017年4月の速報です。

注目されておりました2017年フランス大統領選挙の第1回目の投票で、中道で無所属のマクロン前経済相と極右のルペン国民戦線党首の決選投票への進出が確実になったということです。

フランスの公共放送である「フランス2」が報じました。

選挙管理を行うフランス内務省の85%開票段階の暫定集計でもマクロン前経済相が23%程度、ルペン国民戦線党首は22%程度の得票を確保し、首位を並んでいるということです。

これまでの、英国のブレグジット支持や米国トランプ大統領選出で、ずいぶん信頼感が落ちたいわゆる既存の世論調査ですが、このフランス大統領選挙においては、第1回目の投票においてマクロン前経済相とルペン国民戦線党首が決選投票へ進出する本命とされてきましたので、この点では予想通りということになります。

しかしながら、この第1回目の投票において、この2候補者と支持率が僅差であったフィヨン元首相とメランション氏を含めた四つ巴ともいうべき選挙戦で、この4氏のそれぞれの戦い方と相互作用によっては、この2候補者が勝利せず次の決選投票に進めないのではないかという懸念も強くあり、特に金融市場ではそうしたリスク回避の動きで円高に振れたり神経質な展開でした。


決選投票は2017年5月7日(日)です


第1回目の投票での上位2名による決選投票は5月7日に行われます。

ここでの「予想」に即すれば、これまでの世論調査の結果を合わせれば、ルペン候補以外を支持した有権者が消去法的にマクロン候補を選択する可能性が高いと言われております。

もちろん、隠れルペン支持といった層もあると思いますが、ここから全包囲されている感のあるルペン候補が決選投票を勝ち抜くのはなかなか厳しいかもしれません。

事実、第1回投票で敗北した、四つ巴のうちの2候補者であるフィヨン元首相とアモン前教育相は敗北宣言を行い、そこで明確にルペン国民戦線党首の当選を回避するためにマクロン前経済相を支持すると表明しました。


そもそもこの2者の主張の対立軸は何か


さて改めて振り返り、この決戦投票へ向かうと2人の候補者の主張を述べておきます。

きわめて筆者の理解として単純に申し上げますと、

マクロン前経済相は 親EU、EUの中のフランス、歳出削減、成長重視、親移民
ルペン国民戦線党首は 反EU、フランス第一主義、歳出拡大、保護主義、反移民

となります。

ここで、改めて教科書的に申し上げますと、既存の社会でよいものとされてきた枠組みであるEUや通貨であるユーロの信任という意味では、マクロン候補の方が望ましく、世界の投資市場や通貨市場もそれを求めている感があります。

しかし、人々の本音は別のところにあり、建前をぶっとばし本音で行動した結果がブレグジットでありトランプ当選であったことを考えますと、そうとばかりは言っていられません。

世界は想像以上に面白いものです。

選挙大好きな筆者の素人分析は以上です。

(平成29年4月24日 月曜日)