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2017年4月3日

シン・ゴジラ配信を繰り返し見続けて得たたった一つの教訓を伝えます



2017年4月の記事です。

ハワイからの帰りも10時間以上のフライトです。

行きのフライトでは「君の名は。」を繰り返し舐めるように観ましたが、これは初見でしたのでどうも分析が浅くなったような気がしますが、こちらの帰りの便では映画館でも3回観て大体のあらすじ及び細部における作り込みや伏線もかなりの部分「解明」してきていたと自負していた映画「シン・ゴジラ」の鑑賞と分析に費やすことにいたしました。

映画館では、まず4D+2D対応で、動きと迫力のある振動効果の中初見を堪能し、2回目は通常の2Dでしっかり話の流れを確認、そして3回目で復習とばかりに細かい台詞回しや登場人物の固有名詞や特徴を味わいながら観たのです。

しかし、改めて機内サービスでの「いつでも巻き戻し可能」で提供される映画配信サービスは優れものです。

しかも、英語他の外来語ではありますが、字幕(キャプション)がつくので、この、やたら台詞が多く早口で専門用語がひたすら流れ込むように進む2時間ちょうどの映画の理解を、まるで本を読むように頭に叩き込むことができるのです。

英語の勉強にもなります。

邦画でこれだけ英語の勉強ができるとは思ってもみませんでした。


シン・ゴジラの真の誕生


少しだけネタバレになりますのでご注意願います。

さて、いかにしてシン・ゴジラは「誕生」し(どうも同位体元素の放射能の無害化を研究していた米国の研究所責任者であった日本人の「教授」そのものが、ゴジラに「変態」していっているように見えますがネタバレですのでこの辺にいたします)、成長し、変異を遂げ、そして我々がよく知るゴジラに成長していくかを我々はたどることになります。

まず、第0段階をその教授とすれば、第1段階は尻尾のような蛇型生物による水面蛇行、第2段階は蒲田に上陸して小さいながらも足を生やして陸上歩行を行い、第3段階において立ち上がり手が生える、そして目も魚類のようにまぶたのない左右に展開するものから、だんだん正面を向くようになり焦点を合わせて二つの目で見るという方式に「進化」するのです。

まるで、魚類から両生類、そして爬虫類から鳥類そして哺乳類に進化した動物の歴史を、1個体で完遂できる完全生物と言えるでしょう。

しかも動力源は無限の原子力エネルギーです。

発生する核エネルギーは攻撃目標に「放出」することで、日本の東京のオフィス群はもとより、アメリカ戦略爆撃機数機も一瞬で灰にしてしまうという超恐ろしい武器となっています。

そして、一度海中深くに戻り、第3段階より体長を2倍以上に大きくさせ、我々日本人に親しいいわゆる完成形態ゴジラ第4形態として再度相模湾から東京に向けて進撃を開始します。

そうして、国連決議と安全保障理事会の決議を経た熱核攻撃による滅失プランの期限が着々と迫る中、ヤシオリ作戦と命名したゴジラ核分裂反応冷却停止プランというべき腹案に日本政府は賭けて腹を決めるー

そのようなクライマックスを迎えます。


ヤシオリ作戦とは


ヤシオリ(八塩折)とは古事記日本書紀に出てくる日本神話のお話、すなわち天上の高天原(たかまがはら)から追放された荒ぶるやんちゃな神さま「スサノオノミコト」が降り立った出雲の地で、毎年娘を一人ずつさらっていく八つの首の大蛇「ヤマタノオロチ」を退治してほしいと老夫婦に頼まれまたときに、一計を案じて用意した八つの桶に用意したお酒のことです。

冷却材の経口投与によるゴジラ沈黙作戦を、古代神話のヤマタノオロチ退治の作戦に見立てたというわけです。

こうして各国の政治的駆け引きの中、東京が熱核攻撃によりゴジラもろとも消滅するカウントダウンが迫る中、ヤシオリ作戦は多大の犠牲を払いつつもからくも成功し、ゴジラは急速冷凍し全ての活動を停止しました。

しかし、映画の最後、歴代のゴジラに比して長すぎるその尻尾の先(もっとも進化が早い部分)が一瞬映され観客は驚愕します。

なんと、あと数秒で尾っぽから人型の群体化した無数の第5形態ともいうべき有翼化した個体が生まれ出るところだったのです。

まさに、超弩級戦艦から数百機の航空攻撃部隊への変貌。

戦略戦術の大転換です。

そうすれば熱核攻撃も避けられ、太平洋を横断して米国本土まで達する、最悪のシナリオとなっていたはずなのです。

この大艦巨砲主義から無数の航空部隊への戦力交代を半ば予想しながら、冷却作戦に賭けた日本はすんでのところで救われました。

東京の中心部に墓標のように屹立するゴジラ。

熱核攻撃による首都壊滅(皇居も一瞬にして灰となります)よりも世界に災厄を与える可能性があったという恐怖を植え付けながら、映画はエンドロールに向かいます。

2時間ですがあっという間のストーリーです。

台詞が非常に多く登場人物も多い、そんな変わった映画ですが一見の価値はあると思います。

そんなハワイからの帰路だったのですが、肝心のハワイでは遊びまくってそして何もかも忘れてきました筆者からは以上です。

(2017年4月3日 月曜日)