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2017年6月3日

囲碁の世界最強棋士柯潔(かけつ)九段に3戦全勝したアルファ碁引退





2017年6月の記事です。

現時点における囲碁の世界最強棋士である、柯潔(かけつ)九段に驚くべき性能で能力を上げてきたグーグル傘下の英国ディープマインド社開発の「アルファ碁」が挑んだ三番勝負において、結果はアルファ碁の3戦全勝という結果に終わりました。

この勝負を受けてくれた柯潔(かけつ)九段をまず讃えたいと思います。

そして、英国ディープマインド社は、この対戦をもって人工知能としての限定された自己学習プロセスの一定の成果は得たとし、事実上の棋界からの引退を宣言、最後に置き土産として、この対局に備えて積み上げたアルファ碁同士による自己対戦棋譜50局を世界中の囲碁ファン向けに公開しました。

その内容たるや驚きの連続で、これまでの棋界の常識や理解をはるかに超えた着手に、いまだかつてこんな対局は見たことがないと業界に衝撃を与えたのです。



徹底的な機械学習の後ディープラーニング(深層学習)に入る



機械学習を徹底的に投入した後、なんらかの閾値(いきち)を超えた人工知能はディープラーニングと称される自己学習(深層学習)段階に入ると言われておりますが、高段者同士の棋譜を取り込んで学ぶのでは教材として不足するに到り、アルファ碁同士が自分で対戦を繰り返して棋力を格段に向上させたそうです。

その中の一部が公表されたことで、人間側にも彼らの学習プロセスの一旦が示されたことになります。

筆者も囲碁は少しだけやりますが、特に有効とされてはいなかった星への三々(さんさん)入りを序盤の局面で互いに打ち合ったり、双方の石が互角で厚みを増していく接触戦の中、全く戦場を放棄し違ったところに転戦したりと、常識のない自由なその手順にプロほど驚愕したということです。

今後人工知能は、より限定されていない場面でのより人間らしい知覚や感覚を獲得すべく世界を広げていくことでしょう。

ものすごい時代がきたと思います。

囲碁は子供にも負ける棋力の筆者からは以上です。

(平成29年6月3日 土曜日)