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2017年9月29日

2017年10月22日(日)予定の第48回衆議院議員選挙についての予備知識




おはようございます。

2017年9月の記事です。

先日、衆議院が内閣総理大臣によって解散され、現状衆議院議員はいないという状況になっております日本国です。

改選議席数:465議席
うち小選挙区:289議席
うち比例代表:176議席

となります。

さて、これまでの国会における論戦を再度かいつまんで見てみましたが、森友学園や加計学園の話が大きく取り上げられているばかりで、北朝鮮から飛んでくるミサイルや核実験といった緊迫する国際情勢に関する実のある討議が行われているとは言いにくい状況であったので、新しく選ばれる衆議院議員の皆さんで、また実質的な審議や検討や論戦が行われるようになればいいなと考えております。

このところの与野党を見ていると、国政政党としての野党特に民進党の空回りが目に余ると思っています。

なお筆者は、どのような主義主張を持つ政党であっても、あまりにも一方に支持が集まってしまっては健全な政治力学が作用しにくく、二大政党などと呼ばれますが国家や国家を取り巻く環境に応じて、時の政権の支持層と不支持層の意見の健全な対立構造があることが通常の姿だと思っております。

ですので、拙稿にて以前申し上げました通り、通常保守政党と区分される自由民主党は、改憲を目指す意味で革新であり、護憲を掲げる旧社会党系の議員が革新と言われるのから違和感を持っておりますが、それでも、今までの自民党の中は、各派閥でかなり主張も信条も割れていて、まさに大規模百貨店デパート的政党であったことから、尖った意見も極端な意見もかなりマルチに包含しておりました。

自民党内での派閥争いは、他の国から見れば他党同士の政権交代に見えるくらいに主張も出身母体も違った文字通りの擬似政権交代の様相を見せていたのです。

しかしながら、平成となり小泉純一郎元総理の郵政解散が断行され、執行部に反対する人はそもそも党の公認を与えないという方針になったため、自民党内での意見対立や集約、そして止揚(アウフヘーベン)は期待できない状況になりました。



野党の状況は



対する野党は、そうした与党の画一化、純化路線を突いて、堂々と対抗軸を示せば良いのですが、与党以上に主義主張がバラバラで、選挙に通りたいという意識だけは皆極限までお持ちの方々で構成されているようですので、勢い与党の批判をするだけで、それを持って批判者を支持するというわけにはいかないという状況だと思っています。

さてここで、2009年当時の民主党や、橋下元代表のところで勢いがあった頃の日本維新の会および、最近の東京都政における都民ファーストなどは、政権の批判だけではなく、地域や限られた論題に限って言えば自民党の対立軸になりうる感じもありました。

今回の総選挙で、そうした健全な選択や対立軸が出てくるかどうか、期待は禁物ですが、選挙は国民に選挙権という万能の力を与える場であり、ここに為政者たちの「票を食って生きている」性(さが)が絡めば面白い動きが今後もありうるのではないかと思うところです。

SNSやインターネットの発達により、情報が瞬時に拡散され評価され、それに応じた対策が打たれ、また拡散される、という高速回転の情報化の波が一気に日本全体を席巻し、面白いことが起こるような気がします。

700億円もかけて行う国の大イベントである衆議院議員選挙、これから開票まで注目していきたいと思います。

なお最後にそもそも衆議院の解散に「大義」なるものが必要かという話がありますが、現状の日本国憲法においては、内閣不信任案が可決された場合以外でも、その都度内閣の判断で解散できることが定められているので、それを前提とする限り、「大義」なる憲法上規定されていない文言や観念を持ち出していみじくも首相の、内閣総理大臣という憲法上の大事な職責に縛りをかけるのは、憲政とはそうあるべきという話はさておいてあまり有益ではないと考えております。

そもそも、野党側からすれば、現政権を解散に追い込むと息巻いていたわけですから、むしろ自らの思惑通り、千載一遇のチャンスとして選挙戦に打って出ればよいだけの話だと思っています。

本来解散す「べき」時期でなく、それほどの理由もないのに解散したという評価であるのならば、解散した内閣および次に成立する政権なり同じ首相の内閣であっても、支持を減らしたり自らを推挙する国会議員団が減るということで結果責任を負えば良い話だと思います。

さて面白くなってまいりました。

単なる選挙好きに過ぎない筆者ですが以上です。

(平成29年9月29日 金曜日)