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2017年9月7日

世界大学ランキング(2018年)が発表され日本の大学の地盤沈下が鮮明に




おはようございます。

2017年9月の記事です。

すでに国内総生産であるGDPにおいては中国のはるか後方に追いやられてしまった日本ですが、学術分野である世界大学ランキングでも、中国や香港の後塵を拝する結果になってしまいました。

そんな平成29年の黄昏の記事です。

タイムズ・ハイヤー・エデュケーションという世界的権威ある調査機関が毎年発表している「世界大学ランキング・トップ1000(2018年版)」が日本時間の2017年9月5日22時すぎに発表されました。

そして、日本の大学の中で最もランクが高かった東京大学は、46位(前年39位)と、かろうじて50位以内をキープしましたが、ここ数年ランクを着実に下げています。

反対に、アジアの大学が着々と地位を上げており、シンガポール国立大学(シンガポール)22位(前年24位)、中国の北京大学(北京)27位(同29位)、清華大学(北京)30位(同35位)と軒並み躍進しています。

ついでに補足しますと万年日本2位の京都大学は前年の91位から74位にランクを上げたものの、日本から200位以内に入ったのはこの2校だけです。

寂しい結果になりました。

ちなみに200位以内には、

日本2校(前年2校)
香港5校(同5校)
中国7校(同4校)
韓国4校(同4校)
シンガポール2校(同2校)
台湾1校(同1校)

となっており、中国の躍進ぶりが際立っております。



アジアの大学の躍進ぶり



もはや、日本の大学より同じ漢字圏なら中国や香港、台湾に行った方が門戸も広く将来の可能性も高いのではないかというところまで来てしまったのかもしれません。

ちなみに、今の日本政府は近い将来に世界大学ランキング100位以内に10校以上をランクインさせるという非常に高い目標を掲げていますが、世界ランキングどころか、アジアの中でも急速に競争力を失いつつあるという厳しい現実を前にすれば、戦略の練り直しが急務だと思います。

ちなみに日本の国立大学法人の収入はその半分以上を政府資金に頼っており、研究資金の供給先が増えないこと、また教授を外部から招聘することに消極的で、加えて学生も自国(日本)からの入学ばかりで留学生が決定的に少なく国際競争が起こりにくいこと、といった原因が考えられますが、何よりも問題なのはこうした構造的な問題に対して対応しようという動きが当の大学からほとんど聞こえてこないように見えることでしょう。

アジアで日本の大学を大きく逆転したシンガポールや中国香港台湾の大学では、国際性の評価を高めるため学生や教員の国際化を進め、また外部資金を広く募って投入し、その充実した研究設備やスタッフにより優秀な教授陣を呼び寄せ、論文等の業績につなげ、さらに論文同士の共著による相互引用などで、ランキングの評価を高めることに成功しています。

日本の自大学出身のドメスティックムラ教授だけの教授会では、オープンに国内や海外からの多様な知の集積を図る施策をとることは難しいと思います。

大学での成績については語るべきものもなく低空飛行でした筆者ですが以上です。

(平成29年9月7日 木曜日)