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2017年9月20日

実は解雇というのはそんなに恐ろしいことではないのではないかと思った話




全国数千万人の労働者自営業者のみなさんおはようございます。

2017年9月の記事です。

勤め人にとって、会社を解雇されるというのは非常に恐れられていることです。

確かに、会社をクビになるのはプライドが大きく傷つけられることであります。

しかしながら、実際会社をクビになったところで、あまり大したことはないのです。

会社に勤めていたのも自分なら、クビになったのも自分であり、自分になんの変わりもないことです。

そして、会社側としては、あまりやりたくない解雇(退職勧奨を含む)という手段をとり、労働者から一時的に恨まれることがあってもそれをあえて行うことで、会社と労働者双方のこれからの時間を有意義なものに引き戻そうとしているという解釈も取れるわけです。

つまり、会社を辞めてしまえば、当たり前ですが会社に自分の労働力その他もろもろを提供する義務は無くなります。

会社も、その労働者から提供してもらえる労働力その他もろもろをうまく会社のシステムで売上や利益に結び付けられないと考えているということなので、無理してその会社に居座っても、期待できる効用は限られると思うわけです。


最も恐るべきはぬるま湯での「飼い殺し」ではないか


前置きが長くなったようです。

つまり、会社にとっても労働者側に真の最大リスクは「飼い殺し」であるのではないかということです。

これは、会社側にも損害ですが、労働者側にとってはよりリスクです。

自らが向いてないよと会社がきちんと教えてくれる会社というのは、時にいきなり解雇といった非情な手段を取ることもありますが、それはその会社に限った保有権を手放すことと同値で、サッカーや野球と同じように別のチームでは役割があり輝くかもしれないということを強調したいのです。

つまり、世の中にはほぼ無限の職業や仕事や会社があり、その全てを体験し尽くして一番良いものを選べることはないので、とりあえず入った会社が合わないということであれば、時には労働者自らがぬるま湯の組織を一旦リセットして飛び出さないと、その労働者の未来自体が失われてしまうのではないかと思うのです。

その意味で、労働者のパフォーマンスが同じもしくは落ちていったとしても、年功序列で雇用や地位や給与といったもろもろを保証する会社があるとすれば、これは気をつけたほうが良いということになります。

なぜなら、将来に向けて経験を積み重ねることができない労働者、そのような仕事を任せることができない社員というのは、スキルや能力、顧客やネットワーク、そういうのをひっくるめた評判が落ちる一方だからです。

これは多くの日本企業が大変残念なところなのですが、そもそも新卒一律採用して、40代も半ばになってからでないと、自らの昇進含めたキャリアが見えないということなのです。

執行役員や取締役になれたとしても、社長まで行けるかどうか全くわかりません。

ほとんど運みたいなところがあります。

しかしながら、40歳後半になって、改めてこの会社ではこれ以上上には上がれません、ということが(薄々わかっていたと思いますが)はっきりわかってしまったところで、その時点で、よしこっちだとキャリアチェンジできる可能性はほとんどありません。

やる気も出ないし、それより外で通用するスキルが極端に少ないからです。

日本の大企業勤めの方々、確かに20数年間頑張ってきた、という人はたくさんいまして、よほど専門性があったりものすごい顧客ネットワークを(個人で)抱えているといった特殊状況にないと、労働転職市場ではほとんど価値がないということになります。

逆に、解雇や退職勧奨、明日から来なくていいよと言われる外資系企業の中のプロフェッショナルファームについては、確かに厳しいけれども、キャリアの初期段階で、この会社に合っているのかどうかがわかるという意味で優れているとも言えます。

確かに解雇通知を受けるのは厳しいです。

筆者も解雇する側にもされる側にもいたのでよくわかります。

しかし、こういうのが耐えられない、と皆言いますが、それははっきり言っているかはっきり言わずにずるずる先延ばしにしているか、そのどちらかであり、会社側としては非情にも社員を格付けして自社の売上利益に貢献する順に仕事や地位をつけるというのは経済主体として当たり前ということなのです。

でないと会社が潰れてしまい、経営者はもちろん全ての社員が路頭に迷います。

愛する顧客にこれまで以上のサービスや製品を提供できなくなるのは、残念です。

つまり、合わないのならば早くここまでですよと労働者側からも会社側からも言える雰囲気の会社というのは会社のためでもありますし本人のためでもあると思うわけです。

本当は昇進昇給の目がないのに、頑張ったら上がれるからというのは不誠実です。

言う人事部の方も精神不安定になります。

となれば、他の道を選択できるできるだけ若い時期に言うほうが本人のためだし、会社にとっても良いということ、これがいわゆる「飼い殺し」の弊害だと思うのです。

試合に出さないのに保有権を手放さないプロスポーツのチームがあるようなもので、選手にとってもファンにとっても、そのチームにとっても不都合なので、移籍やトレード、ポスティングといった制度がかの世界では整備されています。

もっと普遍的に、会社間でのトレードなり移籍といった話が取られるような世の中になったほうが、社会全体が良い方向に発展するのではないか、そのように考えます。

以上、解雇という手段がそんなに恐ろしいものではないということを言いたい記事としてお送りしました。

こちらからは以上です。

(平成29年9月20日 水曜日)