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2017年9月22日

木星土星天王星海王星冥王星に行った惑星探査機たちを是非知ってもらいたい話




おはようございます。

2017年9月の記事です。

宇宙、特に太陽系の惑星の写真を科学雑誌やネットで見ることがあるかもしれません。

その、木星土星天王星海王星冥王星のカラフルな写真たちは、20世紀に生まれた人類の知りたいという英知の結晶として打ち上げられた惑星探査機たちによってもたらされたものです。


惑星探査機ボイジャー1号2号


まず、ボイジャー1号2号です。

1977年に打ち上げられましたので、今年で供用40年となります。

まるで仮面ライダー1号2号のようですが、昔はNASAの予算や体制も潤沢で、同じ型の惑星探査機を2機飛ばすということができたのです。

ボイジャー1号は、木星土星、そして土星の衛星で厚い雲に覆われたタイタンへの近接を行い、惑星探査ミッションを終了し、その後太陽系の外に向かって飛び続け、現在は太陽系を飛び出し人類が生み出した人工物で最も地球から離れた距離にあります。

太陽と地球の平均距離であるAU(天文単位)を用いればその約140倍の太陽系外に到達しているのです。

ボイジャー2号はボイジャー1号と同じく、175年に一度という木星土星天王星海王星へのグランドツアーが可能なタイミングで打ち上げられ、ボイジャー1号が土星の惑星タイタンの探査のためグランドツアーを外れたその後も、天王星海王星を訪れ、それぞれの詳細な探査に成功しました。

残念ながら天王星については、先の海王星への進路の関係からわずか24時間の観測時間しか取れませんでしたが、後日後継の探査機ホイヘンスが天王星を訪れ、詳細な観測をすることができました。

海王星については、現在のところ、ボイジャー2号が唯一の到達した探査機となっております。

ボイジャー1号2号とも、打ち上げから40年、驚くほどの耐久性を保ち、通信を継続できています。

といっても40年前の技術ですから、メモリは70KB(キロバイト)しかなく、通信速度も現在ではナローバンドと呼ばれるダイヤルアップ回線の100分の1以下ということです。

それでも、地球からはるか遠くにあって、立派にその任務を果たしているのです。

通信に丸一日かかっても、しっかりと地球との交信を続けています。


冥王星にはニューホライズンズが到達した


さらに時代は下って2006年、満を持して惑星探査機ニューホライズンズが冥王星に向けて打ち上げられました。

ボイジャー打ち上げより30年弱、躯体も装備も大幅に改良機能向上させたニューホライズンズは、驚くべき速さで打ち出され数回のスイングバイを通じて最高速度に到達、一気に冥王星を目指しました。

実に丸9年で2015年1月には冥王星の観測を開始するところまで到達し、詳細な写真や画像、データを送ってきてくれました。

実は、ニューホライズンズ打ち上げの翌年、天文学会の決定で冥王星が惑星の地位を追われ、準惑星カテゴリに分類され直されたので、正確には惑星探査機ではなく準惑星探査機となっておりますが、ここは冥王星探査機ニューホライズンズということでその価値がいささかも減じることはないと思っております。

さてこの探査機ニューホライズンズですが、なぜ複数形のsが付いているのか不思議でした。

例えば筆者も中学生の時に習った東京書籍の英語の教科書の名は New Horizon で単数形でした。

この場合は、地平線や水平線は地上で一つ、これを大きな一つの夢に例えて進もうという意味にとらえられますが、遠い宇宙を旅するときに水平線や地平線を指すということではなく、たくさんのこのプロジェクトに関わった人たちの夢を乗せて飛んでいると解釈するのではないかと勝手に考えています。

冥王星の発見者であるクライド・トンボーの遺灰も積んでいるというニューホライズンズ、これからは冥王星のさらに外側のカイパーベルト天体と呼ばれる不思議な天体を目指して飛ぶそうです。

惑星探査機たちに乗せられた夢が叶うことを祈っています。

話がかなり遠くまで飛びましたが今回は以上です。

(平成29年9月21日 金曜日)