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2017年9月30日

「本業」というものを理解する必要性とそれにこだわる「危険性」について




おはようございます。

2017年9月の記事です。

アメリカ発の玩具大手のトイザらス(Rの字が左右反転していることから表記が難しいのですが、今後もトイザらスと書きます)がついに経営破綻したというニュースを受けて、いろいろと思うところがありました。

トイザらスといえば、子供向け玩具の世界大手で、トイザらスの店が出店すると、地域の小売店は軒並み潰れるなどとも言われたものです。

実際、玩具市場という、かなり特殊な市場においては、品揃えや新商品を常に開発し続ける商品開発力やブランドが顧客を誘引する強力な力でした。

しかし、「玩具を本業とする…」「子供向け玩具大手のトイザらスが…」という理解に安住し、テクノロジーの進化を味方につけ、高かったはずの参入障壁をいとも簡単に超えてくる、アマゾンといったなんでも屋(複業副業化企業)によって、それらの本業という肩書きはいとも簡単に溶かされ、自らが掴んでいたはずの顧客や市場を侵食され、奪われ、そしてついにマーケットから退場するということになったわけです。

残念ながら、本業についての理解を深めることは、より顧客のことや市場のことを知るための振る舞いであれば問題ありませんが、本業であることを肩書きとして頼る思考に陥った瞬間、あらゆるアマゾンのようななんでも屋(個人も含む)に侵食される危うさを持っているのではないかと思うのです。

であれば、本業であることで安心する癖などとっとと捨て去った方が良く、本業でないものに対する、そんなのどうせできっこないといった思考の癖も同じく捨て去った方が良いということになります。

昔は、生命保険会社は生命保険を売り、損害保険会社は損害保険を売っておりました。

しかし、金融規制緩和が行われ、今は生命保険会社もグループで損害保険も売り、損害保険会社もグループで生命保険を売る、普通の世の中になってきました。

例えば仕事が全く取れない自称プロのカメラマンや番組報道者がいたとして、素人のスマホ写真をバカにしたところで、残念ながら世界中の視聴者を釘付けにしているのは、人気のインスタグラマーやユーチューバーであるかもしれず、そうした世界においては、より多く手を動かしたものの「量」がいわゆる正規の教育訓練を受けた「質」をいとも簡単に凌駕するため、遅かれ早かれ、そのような態度では技術面でも顧客満足度の面でも、明らかな敗北を記することになります。

本業にこだわることは大切ですが、本業に対する理解度では他を寄せ付けない圧倒的な優位性を示し続けることがそのこだわりを担保するのであって、本業に対する理解度や研究心をなくした自称専門家や本業の人に対して、顧客や取引先がこれまで以上の支持を与えることはないことは考えてみれば当たり前の話です。

ということで、本業でもない者がずけずけ入ってきて勝手なことをするな、といった意見に偏らないようにしたいと思うというお話しでした。

ブログは本業でないのですが、いつか本業と言われるように精進したい筆者からは以上です。

(平成29年9月30日 土曜日)