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2017年9月9日

ITジャイアントAmazonがリアル世界をも侵食しはじめたという話




おはようございます。

2017年9月の記事です。

ITジャイアント企業のアマゾン・ドット・コムは、ドットコムという名の通りこれまではネット社会でネット通販事業を中心に展開してきましたが、いよいよ恐ろしい力をつけた同社は、アメリカで実際の店舗を出店、そして高級スーパー大手のホールフーズを買収するという戦略で、リアル世界への「出店」をも加速しています。

2017年6月16日、アメリカのメディアで速報され瞬く間に全世界に広がった、アマゾンによる老舗高級スーパー「ホールフーズ・マーケット」の買収劇ですが、売上規模で全米10位、450店舗を全米に展開する大型小売店です。

買収金額は1兆5,000億円といいますから、アマゾンにとっても賭けに等しい大型案件です。

そして、株式市場においては、すぐに反応があり、この日のアマゾンの株価は2%上昇し、反対に小売の大手は軒並み下落という結果となったのです。

アマゾンがリアル世界に出てきて(そのそもネット世界に顧客を取られている)リアル世界の売上や顧客も奪いにきた、と見られているということでしょうか。


ネットとリアルの融合



実際にアマゾンがホールフーズをどのように変化させていくのか、それはこれからになりましょうが、モデルとしてアマゾンは、その買収劇の1ヶ月ほど前に、ニューヨークのセントラルパークに面したショッピングセンターに、100坪ほどのリアル書店をオープンさせています。

本棚はジャンル別ではなく、ネット通販での購入が多くまた読者評価の高い本を集めたコーナーを設けるなど工夫しています。

さらに、値札はなく、値段を調べるには店の隅にある機械で本のバーコードをかざします。

また現金での支払いはできず、アマゾンポイントやクレジットカードでに支払いに特化しています。

アマゾンの有料会員だと本の割引も自動的に適用し、人的プラットフォームとしてのアマゾンサービスにあらゆる階層のあらゆる顧客を取り込もうという戦略です。

そして、アマゾンが直販で展開するAIスピーカーなどの展示も行い、書店だけにとどまらずアマゾン全体のプロモーションスタジオといった役目を果たしているようです。

そのうちアップルストアを上回る売上を上げていくのでしょうか。



アマゾンの企業理念は顧客ファースト



「Put the customer first. Invent. And be patient (顧客第一、発明、そして忍耐強く)」

これがアマゾンのジェフ・ベゾスCEOが唱えるアマゾンの企業理念です。

1995年の会社設立から実に23年。

書店チェーンや家電量販店、そして食品小売店の勢力図を次々と塗り替え、今では年間売上高が全世界で15兆円を超え、時価総額50兆円の巨大企業に成長しました。

これからまた何を仕掛けてくるのか、その動向に筆者も注目しています。

アマゾンの株を買うほどお金はない筆者からは以上です。

(平成29年9月9日 土曜日)