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2017年10月13日

2020年度の大学入試英語改革がなんだか変な方向に進んでいるような話




おはようございます。

2017年10月の記事です。

先日、2020年度から大幅に変わると言われている大学入試改革の英語科目につきまして、英検準一級を取っていればだいたいOK的な話をさせていただきましたが、どうも雲行きが怪しくなってしまったので、お詫びと共に経過の報告をさせていただきます。

大学入試センター試験に代えて2020年度に始まる「大学入学共通テスト」の英語について、国立大学協会の理事会が開かれ、従来型のマークシート式と実用英語技能検定(英検)などの民間試験の「両方」を全国立大82校の受験生に課す方針を決めたとのことなのです。

これは、近く開催する同協会の総会に諮り正式決定されてしまうとの予定であり、この「決定」が他の私立大や公立大の入試にも影響を与えそうなのです。

ちなみにこの理事会、約20の国立大学法人の学長らが出席した模様ですが、文部科学省が2017年7月に公表した共通テストの実施方針としては、英語は2024年度から民間試験に全面移行するが、2023年度までは、あくまでも移行措置として大学側が共通テストのマークシート式か民間試験、またはその両方を選択できる仕組みとしておりました。

これはあくまで、いわゆる「浪人生」に対する配慮の面が強く、前年は「現役生」としてマークシート方式で受験した学生が、次の年にすべて英検取ってね、マークシート方式のテストはなくなったから、というのも酷であろうということから取られたあくまでも激変緩和措置という位置づけでした。

しかしながら、理事会では「大学ごとに英語のテスト形式が異なると、出願先の変更などが難しくなり、受験生が混乱する」といった「意見」が出たらしく、全国立大で足並みをそろえることにしたらしいのです。

しかし、これでは英検などの民間委託試験が単純に追加されただけで、受験生の負担増でしかありません。

こんな余計なことをするのであれば、マークシートのまま、このまま現行通り続けた方が良いわけです。

もともとの制度趣旨として、読む聞く話す書くの英語に限らず語学の4つの技能をバランスよく判定するためには、マークシート方式のテストでは限界があるということから生じたテスト方式の改革であったのに、これでは先祖返りどころかそれよりも悪いことになっています。

単純にまとめますと、

【当初の構想】英検か試験かどっちかだけやればいい → 4技能に優れた英検に一本化(納得)
【実際の運用】英検もやるけど、試験もちゃんとやれ → えっ(絶句)

という図式であり、誰のためにもならない(英検の試験機関だけが儲ける)のは明白です。

一体、国立大学の学長ともあろう見識と能力をお持ちであるはずの人たちが集まって、話し合って出てきた結論がこれだとは面白いものです。

これでは世界主要大学100番から日本の大学が消える日もそう遠くないな、そんな感じも致しました。

そんなリーディングオンリーの昭和英語学習者であった筆者からの感想意見は以上です。

(平成29年10月13日 金曜日)