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2017年10月7日

「事実上の」という枕詞は魔法のように便利だけれども多用すると気持ち悪い話




おはようございます。

2017年10月の記事です。

引き続き、筆者として興味が尽きない今の「事実上の」国政選挙について書きたいと思います。

ところで、事実上という言葉は非常に便利な言葉でして、本当はそうなんだけれども建前上そうと言い切ってはいろいろと都合が悪い場合に使われます。

時に便利なこの言葉ですが、多用すると、よくゴシップ紙上で使われる「〜へ」「〜も」「〜か」といういわゆる「へもか言葉」に似てあまり気持ちの良いものではありません。

政治家や企業のトップが、たとえば下手を打って大問題になった時、健康を理由に自分から辞めたとしても、事実上の更迭(首)になりますし、スポーツの決勝戦の前に、前評判が極めて高いチーム同士が戦うと、それは準決勝でも準々決勝でも、事実上の決勝戦と言われたりします。

昔の夏の甲子園、松坂投手擁する横浜と大阪のPL学園の準々決勝など(延長17回で横浜勝利、その後横浜高校は優勝)が振り返っても事実上の決勝戦だと言われたりするものです。

ちなみにその年の横浜高校は、なんと公式戦44戦無敗という、文字通り漫画のような戦績を収めています。

硬式野球では事実上の歴代最強の高校だと思います。



今回の衆議院議員選挙について



さて本当に書きたい選挙についてですが、公職選挙法によって、本当の選挙活動ができるのは閣議決定がされた2017年10月10日の公示日からです。

ですので前日までは、「事実上の選挙戦」となっています。

ここで、現在の野党第1党であるところの民進党は、なんとこの選挙で自らの党の名前を使わずにできたばかりの希望の党という政党から公認を受けて衆議院議員選挙を事実上希望の党の党員として戦います。

しかしながら、相変わらず民進党の代表も今のままの前原代表ですし、参議院議員や地方議会議員については民進党として活動するので、名前や存在はあるけれども選挙では消えるということで、事実上の解党と言われております。

そして、事実上の解党を受けた所属議員のうちの一部が、今の民進党の代表に代わり自らこそ民進党(ではなく名称変更の前の長く活動した民主党)の事実上の正当な後継者であるという自負を持って、希望の党の公認を得られなかったという事実上の全議員の移籍が不可能であることがわかった時に立ち上がり、民進党へ離党届を出して離党し、新しく立憲民主党を立ち上げ事実上の正統性を主張しているというところになります。

そして、民主党時代のマスコットにギターのリッケンバッカーを持たせて、事実上の復活を果たし、ツイート始めるとすごい勢いでフォロワーとリツイートされている、というところなのです。

なお、みんなで移籍の先の希望の党ですが、たとえこの党が今回の国政選挙で過半数を取ったとしても、憲法第67条において、総理大臣は国会議員でなければならないと定められているので、東京都知事であっても国会議員では(現時点では)立候補しない小池代表がなれないため、これも事実上の総理ということで良いのでしょうか。

こうした場合に、例えば沖縄県と日本政府の意見が割れたように、東京都と国との意見が割れた場合には、どちらの味方をするのか、公職の副業は明示的にも事実上においても憲法体系の厳しく禁止している趣旨からしても非常に面白い論点であります。

もしかすると、国会議員でなくても首相になれる、そのような「憲法改正」を事実上の隠れた争点、にしているのかもしれません。

事実上の軍隊である、世界でも精強で鳴らす日本の自衛隊の扱いについても、事実上の憲法の争点だと思います。

そろそろ事実上紙面が尽きてきました。

ブログメディアと言いながら、事実上一人で編集出稿しております筆者からは以上です。

(平成29年10月7日 土曜日)