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2017年10月9日

掃除機メーカーのダイソンが電気自動車を作るという時代になったという話




おはようございます。

2017年10月の記事です。

筆者は九州北部に住んでおりますが、以前はかの大陸から飛んでくるPM2.5といったありがたくない飛来物に喉や目をやられて咳が止まらなくなったり目が充血したり、遠くの山や海が霞んで見えるというような感じがしておりましたところ、最近ではそれよりもっと前の、澄んだ空や白い雲が戻ってきたようで、これはいよいよかの国の経済成長もピークアウトしたのかな、もしくは排ガス規制に本腰を入れ始めたのかな、などと思っておりました。

そんな中、世界最大の自動車市場でもある巨大なマーケットである中国が、つい先日において、ガソリン車とディーゼル車の販売を将来禁止すると発表したのです。

欧州はもっと先に進んでおりまして、イギリスとフランスは、2040年という期限を切って販売を禁止するという考えを公表しています。

そして、正式決定(議会や政府での決議ということになるのでしょうか)はこれからとのことですが、ノルウェーとオランダはもっと早くて2025年、中国と同じく急激な工業化で大気汚染が最悪レベルにあるというインドでも2030年の販売禁止を目指しているという状況なのです。

今が2017年ですから、近い未来に、100年以上の歴史がある自動車、自家用車というカテゴリは歴史の産物になるということなのです。

そして、ガソリン・ディーゼル車に変わる動力として最も手軽なのが、電気自動車(EV)です。

電気自動車の原理は簡単です。

昔よく転がしていたラジコンやミニ四駆と全く同じ、電池を積んで、モーターを回して走
る、それだけです。

EVであれば、燃料系エンジン特有の燃焼に関する問題や直線運動を回転運動に変換する必要がなくなるのです。



自動車も家電と呼びそうなダイソンが参入



したがいまして、これからの電気自動車というものは、ラジコンやミニ四駆を大きくしたもの、に過ぎないと考えて、トースターや電子レンジや、そう、掃除機と同じようにモータで回す家電、アプライアンス、ガジェット、機器という呼び名で自動車も呼んでしまいそうな、世界中の掃除機メーカーの先端を行くあのイギリスのダイソン社が、自動車業界に参入するというのです。

既存の自動車業界にとっては悪夢かもしれません。

アマゾンといったネット産業があらゆる小売業態を根本から変えてきましたが、自動車業界については大きな製造工場設備や販売網、各国の自動車走行規制や安全性、排ガス規制といった当局とのやりとりが必要といったノウハウが必要であり、エンジン製造技術という門外不出の技術的障壁をもって、思い切り高い参入障壁を築いてきました。

しかしながら、時代は内燃機関にNOを突きつけ、これからは電池で動く大きなラジコンでOKということになったのです。

日本の漫画イニシャルDではありませんが(頭文字Dと書いてイニシャルDと読む)、走りに情熱や興奮を覚えてそれを大切にする精神がいまだに生きている自動車業界にあって、このように車がコモディティ化して、単なるアプライアンスとなってしまうことが許せないという向きは当然あると思います。

しかし、世界で最も成功した掃除機を開発したあのダイソン社が乗り込んでくることによって、クルマはもっと市民に身近に、使いやすいものになって行くのかもしれないのです。

いまだに第一線で開発し続けるイギリスの発明家、「サー」ジェームズ・ダイソンは、自身の会社で誰もがそのデザインを書いたくなるようなゼロエミッションの自動車を生産するために、2020年までに27億ドル超を投資することを2017年9月26日に発表しました。

確かにわくわくするようなことではありますが、実はEV車の問題はモーター性能ではなくて、なかなか難しく微々たる進歩しか見られないバッテリー性能の方にあるのは万人が理解するところであります。

iPhoneだってMacだって、その躯体のほとんどはバッテリーなのです。

それでも十分な稼働時間とは言えません。

クルマならなおさらです。

したがって、ダイソンに対しても、専門外の自動車に色気を出して参入するもの別にいいけれども、それよりもうちにもある自動清掃機の充電時間の短縮と稼働時間の長時間化を図って欲しいと考えてしまう自分もいます。

そのようなことを考えながら、とにかく空が青くて高いのはいいことだと思う筆者からは以上です。

(平成29年10月9日 月曜日)