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2017年12月5日

働き方を変えるというのは生き方を変えるということなのかもしれない





おはようございます。

2017年12月の記事です。

時代の流れが早く、2010年くらいから第三次第四次産業革命だと言われ、究極の情報化社会が到来すると言われてくるようになりました。

そして、同時に世界の先進国で起こっているのが人口減少の問題であり、いよいよ人類が経験したことのない「段階的に人間が減っていく」時代に突入していくことになりました。

こうした動きの中で、既存の歴史ある企業もこぞって、失敗を恐れず新規事業にチャレンジしようという機運が盛り上がってきたようです。

しかし、なかなかこれまでやったことがないことを振る舞うというのは勇気がいるものです。

そして、朝礼などでよくトップの社長や会長が新規事業にチャレンジしようといった挨拶をすることがあっても、聞く側の社員にそのような意識が芽生えるかというとなかなか難しいのが本当のところなのではないでしょうか。

なぜかというとスローガンとして新規事業といってみても、やはり既存の事業と同じように失敗したら怒られるのは目に見えているし、できれば失敗の確率の方がはるかに高い新規事業よりも、時の試練と先人たちの改善の結果、収益が出せる型を突き詰めた既存事業にこだわった方が何かと特だと思うのはもっともなのからかもしれません。

こうした矛盾を最も解消する方法としては、組織としての評価の軸を少しだけ変えるということではないかと思っています。

つまり、評価の軸を

最上 やって成功する
次善 やって失敗する
悪  やらない
最悪 評論だけする

という風に変えてみるわけです。

ポイントは、「やって失敗する」ということを「やらない」ことの上に持ってきたことと、「評論だけする」ことを、「やらない」の下に持ってきたことです。

こうすれば、平均並みを求めるだけでやって失敗する方向にシフトするのではないか、と思うのです。

これからの時代を見据えるに、明らかに人口減による人手不足やネットの台頭、IT技術の進化(人工知能など)といった、明らかに既存の時代にはなかった環境にあるわけです。

既存の発展してきたやり方や発想で新規事業を成功させることは、ますます難しくなることでしょう。

さて、次にこのような難しい環境にあって、より積極的に失敗するための具体的な仕事の進め方とはどのようなものになるのでしょうか。

このあたり、筆者もいろいろ考えてきたのですが、できるだけ本音で話す時間を同僚や部下や上司とできるだけ濃く長く持つことが必要だと思い至りました。

つまり、バーチャルで代替可能な「報告」や「情報共有」「事前の課題設定」といった作業はたくさんあります。

それらを取り去り、真に創造性を発揮させる仕事を人に残し、そしてその人たちが協働することによってしか新しい価値は生み出されないとしたら、そうした人たちが最も気持ちよく積極的に前向きにオープンな議論ができる場をどのようにしつらえたら良いのか、ということになります。

そして、組織や会社側の要求として、そうした社員たちの相互作用による画期的なアイデアをなるべく定量的効率的に生み出すような仕組みが最善ということになります。

この点、スマホゲームの金字塔「パズドラ」を世に出した孫泰蔵さんもおっしゃっているのは、「ランチタイムをコアタイムとして集合する」というオフィスルールです。

つまり、具体的な議論をあえて決めずに(具体的な議論内容が決まっていたらそれはバーチャル手段でがしがし進める)、顔を合わせることにこそ価値があるだろうという信念です。

特に、一緒に食事をしたりお茶をしたりお酒を飲むことなどによる、たわいもないことからの「雑談」というのが、最もクリエイティブなものに近い、という考えです。

「最近どうですか?」
「最近はまっていることはこんなことで」
「へえ、それって面白いよね」
「紹介します、あとこんな観点はどうかな?」

といったちょっとした話で劇的に世の中の見方が変わることはよくあります。

飲み会はバカにできません。

ものすごいインキュベーション装置になりうる壮大な仕掛けでもあるのです。

事件は会議室で起こってるんじゃない、現場で起きてるんだ!

とは昭和生まれの人にしか刺さらない日本映画のセリフかもしれませんが、確かに会議室で頭をひねってもあまりいいアイデアは出てきません。

そこで、集団でリラックスしているゆえに出てくる前向きな議論結果をつかまえる、そのために、ランチに集合してコアタイムと設定し、あとは出社含めて自由とするのは面白い実験ではないかと思います。

そして、できれば週1か月1ではしっかり夜の懇親会もやって、相互理解を深めていく、そうすれば具体的な案件が持ち上がった時には時間や空間の制約を超えて、IOTを使った爆速での事業垂直立ち上げが可能になるでしょう。

基本的には会社にいる必要はありません。

単なる作業なら、職場でなくてもやりやすいところで、どこでもどうぞということです。

ですが、逆に社員である以上、必ずランチタイムには来て顔を見せろ、ということです。

「同じ釜の飯を食った仲間」というのを会社組織でも作り出すのです。

学生や部活動の専売特許ではなく、人を創造的にさせる仕組みであれば、どんどん応用した方が良いと思います。

もちろん、この集合時間は厳密に業務時間=作業時間ではないので、社外の人が一緒にいても一向に構いません。

むしろ奨励されるべきことでしょう。

こうして、意図的に、新しいアイデアが生まれるような「場」「空間」を積極的に作り出す仕組みというのは結構簡単に考えうるものではないかと思いました。

新規事業については、筆者の会社でも強烈に求めています。

何かアイデアあって話してあげてもいいよと思われる方、昼食くらいならばいつでもおごりますので、何とぞこのアイデア不足の私たちにお寄せいただければ幸いです。

よく失敗して怒られている筆者からは以上です。

(平成29年12月5日 火曜日)