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2018年5月26日

2018年5月現在の日本における仮想通貨取引所業界に関する状況を説明しておきます






おはようございます。

2018年5月の日本における仮想通貨取引所業界に関する配信記事です。

先日、Binanceという世界最大のアルトコイン取扱仮想通貨業者が急激な勢いで顧客の支持を得て成長しているという記事を掲載しましたが、ある意味今回の記事はその対義になるものとして特筆すべき状況であると思います。

キーワードは、「素人の利用者を前提にした」「金融当局の規制にいかに対応するか」というところです。

「どこまでも(プロの)利用者の自己責任で」「金融当局の規制をすり抜けて」という対応とは真逆の対応になっております。

2017年に価格の爆上げに湧いて億り人なる言葉も産んだ仮想通貨業界ですが、2018年はコインチェックの仮想通貨XEMの流出事件から端を発した仮想通貨取引所の運営不備やその後の規制当局である金融庁による監督強化により、日本の仮想通貨業界は大きく変わってきています。

そして、仮想通貨の基軸通貨とも言えるビットコインは、2017年12月に200万円を超えていましたが、現在では、80万円程度の価格に低下しています。

そして、仮想通貨を取り扱う取引所と呼ばれる業者は、現在大きく3つのカテゴリーに分けられることになっております。

仮想通貨事業者のうち、まずは仮想通貨交換業者登録を済ませた会社があります。
2017年4月の改正資金決済法の施行により、登録をしていない業者は違法の取扱いを受けます。

この法律の施行で、日本国内で仮想通貨の交換業を行う場合には登録が義務付けられ、2017年9月末から業者の登録も始まっています。

そして、無事審査を通って登録済みの16社は2018年4月24日、自主規制団体「日本仮想通貨交換業協会」を立ち上げるに至ります。

これは、銀行法や金融商品取引法に基づく特別な地位を規制当局から得る代わりに、さまざまな運営上のルールに従うことを求められる、いわゆる「金融機関」としての自覚と振る舞いを求められるということです。

bitFlyer(ビットフライヤー)、Zaif(ザイフ)を運営するテックビューロ、GMOコイン、DMM Bitcoinなどがあります。

未だ審査中のステータスで、登録ができていない業者は、改正資金決済法施行以前から、仮想通貨の取引所などを運営していた企業として、みなし業者と言われて、審査が通るまで顧客資金の確保や社内体制等の強化を行うか、登録を諦めて撤退するかを迫られます。

これら、みなし仮想通貨交換業者については、コインチェックの巨額仮想通貨窃盗事件を受け、金融庁は当時のみなし業者全社に対して立ち入り検査を行いました。

その結果、金融庁からセキュリティの水準や内部の管理態勢などの整備について、十分な対応ができないと判断する企業が相次ぎ、みなし業者の淘汰が進みました。

2018年5月現在、それでもみなし業者から登録業者を目指すのは、事故を起こして業界全体に大きな影響を与えたコインチェック(マネックスグループがその後買収)を含め、わずか数社にまで減少しました。

金融庁としては、「撤退を決めた業者の中には顧客の財産を預かっている業者もあるため、返還の状況を見守っている」ということですが、これは彼らの求める業界規制水準に満たない会社に対する撤退完了まで、金融庁は関与しつづけるということです。

こうした現時点でのみなし業者は、その全社が金融庁から業務停止命令や業務改善命令を受けているという状況です。

ちなみに、当時香港に本社を置いていた、世界最大のアルトコイン取引所であるバイナンス(Binance)は、2018年3月に、無登録のまま日本で事実上の営業を行なっていたとして、金融庁から資金決済法に基づく警告を受けました。

これを受けてバイナンスは日本市場での運営を停止し、事実上の撤退をしています。

バイナンスは本社のある香港当局からも警告を受け、マルタに拠点を移すと報じられました。

Binanceのサービスを日本から利用したければ、自己責任で、日本の仮想通貨規制の範囲外でその保護を受けられない前提で、インターネット等を通じて直接現地のサイトに飛んで行う必要があるということです。

世界は広く、多様性に満ちています。

そろそろサービスの受益者としての我々も、いたいけな消費者、というだけの態度を改めて、自らの必要と興味に応じてサービスを取捨選択していく、そのような「消費」するだけの者ではないことを示さないと、社会的にそうした無知な消費者を守るためだけの各種規制や法令の維持運営コストにお金や経費ばかりがかかって本質的なサービス提供が洗練されない、そのような状況になってしまうことを少しだけ危惧しています。

仮想通貨XEMをガチで盗まれたことのあります素人筆者からの投稿は以上です。

(平成30年5月26日 土曜日)