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2019年9月18日

(2019/09/18)トヨタ自動車グループが長距離区間の片道乗り捨ての廉価レンタカーサービスを開始したことが業界構造を変えそうに思うという話です






おはようございます。

2019年9月のシェアリングエコノミーにおけるエポックメイキングだと筆者が今一番考えている配信記事です。

トヨタ自動車グループが長距離区間の片道乗り捨ての廉価レンタカーサービスを開始したことが業界構造を変えそうに思うという話です。

トヨタ自動車は、例えば東京→大阪といった長距離区間の片道乗り捨てレンタカーサービスを限定的に行うことを発表しました。

サービス名は、「片道GO!」といいまして、なんだか「ポケモンGO!」のような語感を醸し出していますが、東京→大阪・京都間を、一般的なレンタカー料金をはるかに下回る、なんと2割程度(2割引ではありません)である、24時間2,160円で貸し出すという破格のサービスです。

なぜ、ここまで料金を下げられるのでしょうか。

これは、東京から大阪まで片道で乗り捨てで借りられます、ということではなく、裏側には、「自分で運転して1,000キロメートル離れた大阪や京都に、24時間以内に当該レンタカーを運んでほしい」という裏の事情があるというわけです。

この、客も載せずにただ社内の人間やリソースを「利用」して運ばないといけない、という社内レンタカーの「配置」という「業務」を、外部リソースである「顧客」を利用して、レンタカー代を廉価に割り引いても、指定された時間までに、車を移動する「ニーズ」と、お客本人自体が「移動したい」「車は行き先で乗り捨てたい」というサービスにマッチングさせたということです。

これほどまでに、各企業は、ヒトモノカネの社内リソースをいかに効果的効率的に使って売り上げや収益をあげるべきかということを真剣に考えるようになった、ということなのです。

そして、同じ人間でも、一瞬で「顧客」になったり「社外協力者」にもなる、という好例だと思います。

これまでは、専門業者に依頼して、レンタカー車両の全国適正配置を行なっていたわけですが、この業務を、片道を望む顧客に「代行」してもらうことで、全体のコストを下げつつ顧客のニーズにも限定的に対応する、ということなのです。

そして、この「片道GO!」は、筆者のような、福岡から東京方面、大阪方面への「出張」が多い人間にとっては、自力で長距離高速バスよろしく「運転」して行けるというわけで、流石に2,000キロメートル離れた東京には15時間くらいかかってしまうので大変ですが、京都大阪程度であれば、その半分、7時間程度で到着することができ、しかも乗り捨てが可能であり帰りは新幹線なり飛行機で済む、ということであれば、当日の早朝めがけて福岡を真夜中未明から出発する、というような「出張やり方改革」もできるようになるわけです。

朝7時の飛行機の予約を必死で1ヶ月前から予約したり、6時発の新幹線のホームに並んで自由席を確保する、といった「技」を駆使するより、「片道GO!」で予約したレンタカーを、レンタカーポッドに取りに行き、そのまま朝焼けの福岡を出発し、途中の高速パーキングエリアで朝食をとったりコーヒーなどをしばきながら、7時間後の午前中には大阪か京都のトヨタレンタカーのお店に停めたところで出張先への移動は終了です。

(帰りはお酒飲んで新幹線なりで深夜に帰ります)

自分の移動を他人に任せることをよしとしない、というより自分自身で好きに移動したい、という欲求が強い筆者としては、早速この移動手段による出張や旅行も企ててみたいと思います。

シェアリングエコノミーにおいて、筆者はタイムズカーシェアとメルチャリというトレンドを紹介しておりましたが、この2つのサービスは、同一都市圏におけるモビリティサービスであり、隔地間の都市圏の移動においては、LCCや青春18切符などを利用する古典的な方法に留まっていました。

ヒッチハイク、についてもなかなか「時間を守らないといけない」立場の者としては利用し難いと考えておりましたところ、この「片道GO!」については、最初はゆっくりでしょうが、次第にかなり広がる可能性を秘めていると考えています。

モノは、ますます所有から「利用」「管理」する時代になっていくでしょう。

こちらからの期待を込めた記事は以上です。

(2019年9月18日 水曜日)

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