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2013年12月4日

建築物を建てる際には大きく二つの考え方があるという話です



おはようございます。

2013年12月の記事です。

建築物を施主が請負により建ててもらう場合、大きく分けて設計と施工を分けて発注する「設計施工分離発注方式」と、単一の業者グループに任せる「設計施工維持一貫方式」があります。

設計施工分離発注方式は設計事務所などが主張します。

設計施工維持一貫方式に対し、完全な実施設計図の制作合意完了を待たずに見切り発車で工事が始まり、その流れでなんとなく事実上の工事請負金額が決定していくことが多いと批判します。

施主の値引き要請に対し、一定の譲歩がなされ、ある金額で最終的な工事金額が決定したとしても、その金額には何の意味もないと言うのです。なぜなら最終決定した図面がないのですから、工事金額に合わせ設計内容が都合のいいように「省略」できてしまうというのです。

逆に設計施工分離発注方式であれば、概算での工事金額に合わせた設計を別途発注し、施主と設計側が完全に合意した図面を基礎にして、工事金額を精緻に査定交渉することができます。

もちろん、交渉により設計内容自体が変更され、工事金額に影響することもあるでしょうが、設計したものを建築するという流れ(ウォーターフォール)に沿った合理的なやり方だということです。

逆に、設計施工維持一貫方式は、一般的に大手ゼネコンなどが主張します。

契約金額に合わせて設計内容を決めるのと、設計内容に合わせて契約金額を決める、これは渾然一体とした手法であり、どちらが正しいということではなく案件ごとの実情に応じて決めていってよいはずだというのです。

さらに、良い建築物を納品・引き渡すために、棟梁による企画設計から施工維持に至る建築工程のすべてに一括して責任を負うことこそ顧客が最も求めていることだというのです。

特に設計と施工のシームレスな連携により、より工程の品質向上が図られると説きます。

同じ事象でも、根底の考え方の違いによりいろいろな解釈ができるものだと思います。

建築現場からお伝えしました。

こちらからは以上です。

(平成25年12月4日)