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2014年2月9日

分業とセクショナリズムは企業成長における不可逆的な作用といえます

本社



おはようございます。

2014年2月の配信記事です。

各社で新年度を控えた組織体制の変更や人事異動、人事制度の改変が進んでいることと思います。

個人商店からまがりなりにも企業体に発展していく中での課題は組織的に動けるか、いわば一人の人間のみ(往々にして社長です)に責任が集中して、その人以外その顧客の業務のことがわからないということを防ぐために分業体制と各部門の責任範囲を構築していくことになります。

そうして、一定の企業体として分業体制が一応確立し、仕事が効率的に進み始めたところで次の課題が出てきます。

それは、組織の部門ごとの権限なり業務分掌が明確になればなるほど、自分の守備範囲外の球を取りに行くことが少なくなり、会社内部の部門間が、あたかも別会社のようにぎすぎすしていってしまうという問題です。

これを仮に二重会社状態と呼びますが、突き詰めていくと隣の部門の人間と普段からコミュニケーションをすることは価値がないことであり、自部門の定められた業務に専念することが良しとされていってしまうのです。

本当は業務分掌など会社を取り巻く環境や顧客の変遷により柔軟に変えていかなければならないのに、範囲を超えて仕事を行うふるまいが全社的に減っていった結果、気づけば取り残された中途半端な部門たちが孤立しているという状況になってしまいます。

担当役員制を敷いても、その役員間が没コミュニケーションだと同じことです。

これは、組織体を追求し明確に業務分掌を定めてしまったことの逆作用と言えましょう。

こういう場合は、部門ごとの狭間にある業務をあえてゆるやかに規定するなどして、遊びの余裕をつくってしまうことが有用です。

どの部門にも属さない遊軍的な社員を抱えるのもよいでしょう。

同じ社内なのでその中に二重帝国を作っても仕方ありません。

全社的な意識を社員一人ひとりに持ってもらうことが必要なのです。

時には先祖還りも必要と感じている筆者からは以上です。

(平成26年2月9日)


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