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2014年5月21日

警視庁と都道府県警察と警察庁の違いについてここで改めて説明しておきます

警視庁は地方組織です(道府県にはありません)




おはようございます。

2014年5月のビルメン王(@shinya_ueda)によります日本の警察に関する配信記事です。

実父が警察官でした(現在は退官しておりますが)。

警視庁24時といったドキュメンタリー番組がありますが、警視庁は明治時代に日本の警察組織が整備されたときからある伝統的な名前です。

鹿児島藩士川路利良(かわじとしよし)という人が大久保利通や西郷隆盛といった維新の元勲の支持を得てフランスに留学し、つぶさに彼の国の司法警察制度を見て回り、それを真似て日本に持ち込んだことがわが国近代警察制度の始まりです。

警察を意味するpoliceという語はフランス語に由来しており、語源は古代ギリシア語のポリス(都市国家)と同義です。

1874年に首都警察として東京警視庁が設立されました。

初代の警視総監を務めたのは陸軍少将であった川路利良であり、日本近代警察の父とも呼ばれます。

ですので警視庁という言葉は警察組織の初めからある伝統的な名前であり、鹿児島に「大警視」という焼酎があることからもその威力が伺えます。

その後、日本の警察は首都警察としての警視庁、その他の道府県知事が直接管理下に置く地方警察という体制に落ち着いていきます。




そして現在の警察機構が形づくられました




それから、第二次世界大戦を経た現警察法においては、国家組織である内閣府「警察庁」と地方組織の東京都警察である「警視庁」と道府県警察本部となり現在に至ります。

このように、首都警察としての警視庁とそのトップである警視総監という地位のほうが最初にでき、その後並行して他の道府県にも警察組織が整備されてきたため、最終的な全国警察組織上のトップは[いわば後付けで]警察庁長官になったのですが、一般には[昭和の名ドラマ・西部警察などのドラマでも]警視総監が日本警察のトップという認識が広まっています。

この点、警視庁の名前を道府県警察本部と合わせることはどうしても合点が行かなかったのでしょう。

警視庁の方が先輩だからです。

なので東京都警察とは変えたくなかったのでしょう。

神奈川県警察本部はありますが、東京都警察本部はありません。

あくまで警視庁です。

わかりにくさがあっても、慣れ親しんだ名前と自分こそは元祖という現場の士気に配慮したのかもしれません。

大蔵省を財務省に変えたり、伝統ある銀行の名前を捨ててひらがな名前のフィナンシャルグループにしたりするのは、逆に現場で働く職員の誇りを失わせ士気を下げるデメリットのほうが大きいのではないかと思ったりもいたします。

漢字カクカク銀行出身の踊る大捜査線世代の昭和生まれの筆者からは以上です。

(平成26年5月21日 最終更新:平成28年5月21日 土曜日)

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