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2014年9月13日

浪人生が減っているので予備校業種も不況であると改めて感慨深い話

代々木ゼミナール本部校 代ゼミタワー オベリスク




おはようございます。

2014年9月の記事です。

大手予備校「代々木ゼミナール(通称代ゼミ)」が、全国27校ある校舎を7校に集約し、全国模試を廃止するといったリストラを柱とする事業縮小計画を2014年に発表しました。

これは大手予備校としての地位を自ら取り下げる名誉ある撤退です。

予備校業界は、代ゼミ(東京)、駿台予備校(東京)、河合塾(名古屋市)が長らく「三大予備校」と呼ばれ、浪人市場を寡占していました。

もちろん地域ごとに根ざした小規模予備校もありましたが、そのシェアは大きくはなかったのです。

そして、3校の中でも、特に浪人生や私立文系受験生に対する駅前大規模教室での講義を強みとしてきた代ゼミだったのですが、少子化に加え、「大学の入りやすさ」すなわち現役合格率の向上や理系学部を多く擁する国立大学法人人気の高まりという幾重にも重なる逆境に対応できず、生き残るための事業縮小を余儀なくされた形です。

18歳人口という文部科学省が出しているグラフを見ますと、平成4年には205万人いたのが、平成24年は119万人と、ピーク時の6割に減っています。




急激な少子化は学習市場の激化を招く





この急激な少子化に対応して、全国の大学・短大の定員が減っているわけではないため、いわゆる現役合格率が向上し、浪人生という存在が珍しくなってきているのです。

因みに平成4年の大学入学者数は54万人、その半数近くが浪人生だったと推定されますが、平成25年の大学入学社数は61万人、浪人生は4分の1程度と推測されます。

これだけ、環境が変わってきているのです。

代ゼミ以外の予備校は、早くから現役生をターゲットにした校舎展開を進め、具体的には駅前にこだわらず高校に行きながら通学に便利な立地へ進出しました。

また、東進ハイスクールのように人気講師の授業をサテライト配信する手法で、分散した生徒集客を進めるところも出てきました。

浪人生の「通学」に便利なターミナル駅前の大教室での一斉授業という、平成初期まで通用したビジネスモデルが、環境に合わなくなってきたということなのでしょう。

栄枯盛衰時代は変わります。

かつて大学ではよく遊び、そしてよく寝てよく遊んだ筆者からは以上です。

(平成26年9月13日 土曜日)