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2014年12月26日

2014年12月の原油価格下落相場に見る世界経済動向について(シェールガス採掘技術革新)

石油コンビナート


おはようございます。

2014年12月のビルメン王提供によります石油(原油)に関するブログ配信記事です。

将来にわたって役に立つ場面が来るかもしれませんので、相場について書いておきます。

円安ですのであまり日本にいると意識しませんが、今原油価格が急速に下がってきています。

いわゆる主要指標の値段は、単純に1バレル110ドルから60ドルにわずか半年で急落しました。

まだまだ下がりそうな勢いです。

これまでの資源高を牽引するように、世界経済の原料の主役といえる石油の価格は上昇していました。

いわゆる振興国の大国の経済成長を牽引するため、資源の保有合戦が起こり、資源は買ってくるものではなく持つものとして、各国が権益の取得に躍起になったのです。

しかしながら、時代の潮目が変わりました。

米国で、シェールガスと言われる新しい種類の原油の算出が盛んになり、OPEC(石油輸出国機構 Organization of the Petroleum Exporting Countries)で価格決定権を握っていた石油産出国体制に大きな変化が生じたのです。

地下深いシェール(頁岩=けつがん)層にある原油や天然ガスを掘削する技術が、エネルギー生産に革命を起こし、米国が一気に大産油国の仲間入りをするという状況に至ったのです(シェールガス革命)。

世界中で石油が供給過剰になりますので、OPECの盟主サウジアラビアは、減産して世界の石油の値段を据え置くようにすることもできました。

しかしながら、サウジはそうした「融和策」を飲みませんでした。

結局、自由競争の原則の下、これまでどおりの産油を続けたのです。

もちろん世界中の石油供給がだぶついて、価格は下落を始めます。

しかしサウジアラビアは自国算出の油の値段も下がることを厭わずに、経済競争を仕掛けています。

米国のシェール層原油がいくら安く算出できるといっても、もともと地下すぐそこに大量の油田が「置いてある」ようなサウジ他中東諸国とは掘り出す原価は桁違いです。

限界まで価格を下げても、それでもサウジは利益を得ることができるというわけでして、自らの利益も当然激減するわけですが、ライバルをふるい落とすほうが先なのでしょう。

実際、誕生したばかりの米国シェール業界は、石油、エネルギーの販売価格低下に見まわれ、事業の採算が取れないと言われるところも出てきたと聞きます。

そうした強い姿勢が吉と出るか、はたまた凶と出て共倒れになるのか、それはわかりませんが、世界はそのように生き馬の目を抜く者達の思惑に満ちているということなのかもしれません。

午(うま)といえば来年は未(ひつじ)年だなあとのんびり構えております筆者からは以上です。

(平成26年12月26日 金曜日)

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