このブログを検索

2015年3月30日

経済社会人必須の名著「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

Max Waber



おはようございます。

2015年3月の経済社会における巨大な足跡を残した偉人に関する配信記事です。

Googleが選ぶ20世紀の名著100選というものがありまして、これは、学術論文や学術書の被引用数を表示することができるGoogleの仕組みを用いて、20世紀(1901年~2000年)に出版された文系の学術書の中で、どの本が多く引用されているかを100位まで調べたというものです。

2007年の調査ということで、少し時間が経っているものでありますが、Googleが公式として出しているものではないながらも、Googleの本業としての事実上の検索結果が語るものと言えます(であるからして、最近爆発的に売れているトマ・ピケティ「21世紀の資本」といった本は入っていません)。

この中は、さすが引用数上位の文献ということで、筆者のような積んどく読者の筆者もタイトルだけ知っているものが多いのですが、引用されたということは、それだけその著書の言っていることが多くの人達の賛同を得たということ、言い換えればそれまでの世界に新たな知見を与えたものと言えましょう。




プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神




このランキングにももちろん入っておりまして、筆者が個人的に20世紀最高の名著と思うのは、マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」です。

この本の言いたいことを筆者的に端的に申し上げると、善行を積めば救われるという古来からのカトリック的考え方はいうなればおこがましく神への冒涜であり、そもそも救われるか救われないかなどは神によって既に決まっているという予定説を生み出した新教(プロテスタント)の信者達の精神的葛藤の上に発明された、「救われるべき者ならば善行を行うはずだ」という因果逆転の発想がベースにあります(プロテスタンティズムの倫理)。

そして経済活動を行うにあたっては、最初から利潤の追求を目的としていたわけではなく、禁欲をもって天職に勤勉に励み、その「結果として」利潤を得るのであれば、その利潤というものは、安くて良質な商品やサービスを人々に提供したという「宗教的愛」の実践の結果と見做せ、すなわち神の御心に適っている証といえ、予定説における「救済」を逆に確信させるものであると解釈されることになったのです(資本主義の精神)。

このように禁欲的に信ずるところに従って経済活動を文字通り天職として行った結果、旧教国である南欧諸国より、イギリスやオランダといった新教国の方が経済活動に秀でる結果となりました。

儲けるのは悪、と考える従来型宗教的発想を逆転させた物凄い教本なのです。

儲けることは善なのです。

こうした逆転の発想により、近代資本主義の実践が爆発的に行われるようになったということです。

現在の社会で当たり前となっているようにみえる働き方も、宗教的背景が色濃く残っている極めて地理的なものであるということです。

カトリック教国に習ったか、会議中すぐにシエスタ(午睡:スペイン語)をしてしまいそうな筆者ですが以上です。

(平成27年3月30日 月曜日 平成28年3月30日 木曜日)