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2015年4月2日

ピンチをチャンスに変えていこう[平成のかぐや姫、大塚家具のお話]

大塚家具社長 大塚久美子氏



おはようございます。

2015年4月の大手オーナー企業の事業承継に関する配信記事です。

大塚家具という家具大手のお家騒動に一定の決着が付きました。

創業者で筆頭株主で会長の父に対し、社長の娘が機関投資家を味方につけ、株主総会において父の提出した株主提案を否決し、会社提案を通したのです。

議決権比率は、娘社長側61%に対し、父創業会長側36%ということで、事前予想よりかなり差の開いた社長側の「圧勝」に終わった感じです。

株主総会においては、双方舌鋒鋭く相手方を批判する、まさに仁義なき戦いであったようです。

筆者は株主ではありませんので、伝聞でしか聞けませんでしたが、当事者として中に入ってみたく、興味深々だったのです。

なぜならば、日本、いや世界における企業経営のほぼ99%は、オーナー社長の意向によって決められ、その浮沈はそのオーナー社長の手腕一つにかかっていると信じるからです。




融資が成功するかはひとえに借りた人の資質にかかっている




筆者はかつて銀行において融資(いや金貸し)をしておりましたが、貸した金を利息つきできっちり返してくれるかどうか、それは会社の格や信用力や財務諸表であるわけではなく、99%以上の会社においては、オーナー社長の人間性を信じることができるか、それにかかっていると考えています。

そういう中で、上場しているとはいえ創業者で会長、さらに自らを一旦後継指名しているということからも、全ての会社に関する権力の源泉である創業者から、権力を分捕った姫社長は、現時点においては経済界のジャンヌ・ダルク並みのマーケティング価値を有していると言っても過言ではありません。

世間に迷惑をかけました、と神妙にしながらも、この千載一遇の機会をチャンスに、大バーゲンセールを打つなど、まさにピンチをチャンスに、の発想で新時代を切り拓いてもらいたいものだと思います。

お家騒動によって、かえって勝ち残ったものの求心力が高まるという例は歴史に沢山あります。

今回、姫社長は、実父を蹴落とす情熱、世間や株主との対話ができる有能な頭脳、そして株主総会において実父実母の批判を正面から受けて立ちながら、それをなだめて、これからも株主として貴重なご意見賜りますという豪胆さと冷静さを併せ持つ、現時点で、何十年に一人の辣腕経営者への第一歩を踏み出したのかもしれません。

この姫社長が、独メルケル首相や米ライス元長官、ヒラリー・クリントン元国務長官といった最強の女性達に肩を並べる日も来るかもしれません。

名前の通った経営者には当然優秀な人材も集まり、ますます会社は強くなることが期待されます。

まさに現代のかぐや姫、今後の動向を注視したいと思います。

親は公務員、自分も宮仕えのサラリーマンの筆者からは以上です。

(平成27年4月2日 木曜日 最終更新:平成28年4月2日 土曜日)