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2015年10月16日

日本における2015年10月現在の政党と派閥と小選挙区制度についておさらい

国会議事堂(壁の洗浄前)




おはようございます。

2015年10月の日本の政治制度に関する配信記事です。

政治の世界、2015年10月現在今の国政の場は小選挙区制度となっており、全国300に細かく分けられた小選挙区で1人の当選者を決めるガチンコ対決をすることになっております。

180ある比例代表制という敗者復活という、小政党に対する一定の配慮もありますが、1990年代の政治改革によって議員定数の削減とセットでこのような現在の形になりました。

それまでは、中選挙区制といいまして、かなり広い選挙区において、定数4や5といった戦いでした。

したがって、与党自由民主党といえども、たとえば5人区で「勝つ」ためには、3人の候補を当選させなければならず、そしてこの3人の候補は同一政党に所属しながらも互いにライバルとして異なる派閥に所属したものだったのです。

もともと自由民主党は、吉田首相系の自由党(ハト派)と、鳩山首相系の日本民主党(タカ派)の合併政党でして、その中で、議員個人としてもとにかく選挙に勝つための違いを出さないといけませんから、党内どうしの「異端」間の血で血を洗う壮絶な選挙戦が展開されたのです。

結果、同一選挙区から同じ自民党所属の国会議員が誕生しますが、その中は実に多様な細かい疑似政党である派閥が幾個にも存在し、そして最大派閥が党内の他の派閥を押さえればその派閥の領袖(トップ)が党の代表を決める総裁選挙に勝つことができ、総裁となれば万年与党であった自民党ではほぼ自動的に首相に指名されるという流れが厳然としてあったのです。

そうして、政党内疑似政党である各派閥はそれぞれのカラーを鮮明に出しながら、政策集団として、または一蓮托生の運命共同体として存在感を増していったわけです。

派閥の領袖は少しでも議員数を増やそうと集金力アップや人材発掘に物凄く力を入れ、議員の方も、派閥領袖をおやじと称して忠勤に励み、時に派閥自体の離合や分裂、吸収などのダイナミックな動きを経ながら、当選回数を重ねるごとに政治家としての力をつけてきたという歴史もあるのです。

こうした、政治家としての人材育成の力という意味では、執行部の一存で選挙区公認が決定する今の体制については、派閥の多様性は失われていく方向にあることは否めません。

いいとか悪いとかいう評価の話ではなく、単に政治は政治体制に従う、という面もあるということです。

そんな一匹狼のこちらからは以上です。

(平成27年10月15日 木曜日)