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2016年10月17日

持続可能な年金制度を考える(4回シリーズ第3回)






おはようございます。

2016年10月の年金制度に関する配信記事です。

話を広げて、さらに恐ろしい実態があります。

隣のまさに日の出の経済発展のはずの中国の話です。

長期的視点で見て、一番悪い知らせが日本と同様の人口動態問題なのです。

30年間続けてきた一人っ子政策の結果、実は2012年末に労働人口は▲0.1%となっているのです。

すなわち、労働人口比率の増加は成長を 自動的に後押しする効果がある(人口ボーナス)けれども、逆に、労働人口比率の低下は自動的に成長を押し下げる効果がある(人口オーナス)となるわけです。

日本は1950年から90年代にかけて息の長い人口ボーナス状態にあり、それが世界から奇跡の経済成長と称賛された面があるのですが、実は成長の「前借り」によるところも大きく、今の現役世代の我々はその後に控える副作用である長い返済の時をこれから生きるわけですが、実は中国の少子高齢化のほうが怒涛の勢いで迫ってきているのです。

こうして、人類が現代種「ホモ・サピエンス」としてアフリカの片隅で20万年前に 出現してから、出アフリカののちヨーロッパでネアンデルタール人との壮絶な生存競争を勝ち抜き(その結果数%は混血し)、世界中に拡散し農耕を始めて文明を作り文字とお金を発明して歴史を残しながら現代に至るまで、一貫して人口は増えてきたわけですが、おそらく、今世紀の末には「人口が減る」世界に突入することになります。

高度に先進化・専門化した文明社会においては、子供の教育期間の長期化とそこにかかるコストの大きさが少子化を招き、人類全体として そのような新しいステージを迎えるのです。

人類は例えば中世ヨーロッパでペストの流行による一時的な人口減少は経験しています。

日本における天明の大飢饉などもそうでしょうし中国三国志時代の戦乱の長期化による人口減少も然りです。

しかし出生率の低下による「長期的な」人口減少は、人類初めての経験になるのです。

そんな文明の絶頂にありながら黄昏の時代を、今のわたしたちは生きております。

日がな黄昏時からずっと飲んでる筆者からは以上です。

(2016年10月17日 月曜日)

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