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2016年10月14日

2016年10月に「シェアオフィス」というトレンドについて熱く語ってみるという記事です

The Company (2016/12 Open予定)



おはようございます。

2016年10月の「シェアオフィス」に関する配信記事です。

このブログを主催しております筆者です。

ワークライフバランスを追求する世の中の動きと連動して、ひところ「ワークシェアリング」という言葉が流行ったことがありました。

この「ワークシェアリング」というのは、バブル崩壊後ずっと続く不況、生産過剰、消費不況、販売不振、設備過剰に人員過剰、債務も過剰といった構造的な不況の原因であり結果を取り除くための一つの方策として提唱された面があります。

すなわち、売上不振や収支不調をカバーするためには、固定費、ありていに言えば人件費を削らなければなりませんが、組織内の不協和音がいや増す出向による雇用調整やリストラや解雇、希望退職ではなく、勤労者同士で雇用(仕事)を分け合うことにして急場をしのぎ、さらに社員教育を行い組織メンバーの生産性をこの不況時に上げておこうというやり方です。

最も典型的なのは各々の労働時間を短くして、それぞれが時短による減給を受け入れるが、リストラによる離職者を出さない、というものです。

また、誰もがどの仕事もできるように、ローテーションを活発化したり、教えあう時間や機会を増やして実質的なOJTの場を増やして好況時に思い切り収益を伸ばせるように備えておくという攻めの姿勢を指すこともあります。

しかしながら、少子高齢化社会に本格的に突入した我が国においては、人員過剰という言葉はとうの昔の話として遠く去り、反対に、外食や販売、介護医療、建設といった業界では深刻な人手不足の状況が続く状況になりました。

人手不足で失業率も低いのに、なかなか経済が好転しない(GDPが上昇しない)というのは、これらの産業分野がおおむね労働集約的なサービス産業であり、付加価値率が低いといったところに原因を求める向きもありますが、筆者は少し違った見方をしています。

それは、日本に色濃く残る、サービスに対する対価を求めにくいという文化に根差したものではないかと考えているのです。

要した費用や労力に対する対価など求めない、見返りを超越した精神文化が津々浦々まで浸透しており、「目の飛び出るような」サービス対価を求める、いわば例えばブラックジャックのような専門家(エキスパート)が生きにくいのではないかということです。

さて前段がいつもながら長くなりましたが、今回はそんなワーキングシェアを凌ぐ概念と筆者が個人的に期待している、シェアオフィスという考え方を紹介したいと思います。

まだ世界的にも確立された概念ではないですが、「仕事」や「業務」を行う場としてオフィスを考えた場合、現在はすでに組織を超えたメンバーでプロジェクトを組んで行うことが多くなっていると思います。

こうしたチームで動く場合、そのチームメンバーで打ち合わせたり意見交換をしたり検討討議したり分担して資料作成を行ったりすると思うのですが、さてそのような作業をどこで行うかというと、最もそのチームの主要な構成員が所属する会社や組織の「会議室」や「打ち合わせルーム」であることがほとんどだったと思うわけです。

もしくは、そのような専用の会議室が持てないチームであれば、街なかのスタバやオープンカフェでを打ち合わせ場所(雑誌の編集やデザインの打ち合わせなど)に使っているのではないでしょうか。

また、個人事業主として一人で事業を始めたばかりのような人は、専用のオフィススペースを持つだけの手持ちの収入がまだありませんから、自宅を兼オフィスにしたり、それでは集中できないのでこれまた街なかのカフェに籠ってPC手にして作業をするということになっております。

筆者の自宅近くの大濠公園のスターバックスや、赤坂(東京の港区赤坂ではありません、福岡にも赤坂という地名があります)のスタバやタリーズといった洒落たカフェのソファや椅子スペースは、このような事業者や営業職らしきサラリーマンで埋め尽くされております。

彼らはネットで遊んでいるのでしょうか?・・。

否、筆者がそういった近くの人を観察したり話しかけたりした限りでは、全員「仕事」「作業」「勉強」「打ち合わせ」をしておりました。

一人で没頭する作業であれば、このようなカフェスペースの利用で用途は満たせます。

しかしながら、チームで行う「仕事」の場合、どうしても他者とのコミュニケーションが必要になるのです。

確かに、PCオンラインやスマホでのチャット(文字情報)でのやり取りで代替できる部分も多いと思います。

しかし、残念ながらダイナミックに物事を創造していくには、打ち合わせや少なくとも電話や双方向画像転送等によるコミュニケーションがどうしても必要です。

人は、言語情報だけでコミュニケーションしているわけではないからです。

したがって、ある程度「企業秘密の」会議を、外から遮断された環境の中で行っていく「場」がどうしても、チームビルディングには必要になるのです。

こうして、多様な事業者やメンバーが個々の意思に於いて集い、一人の場合は作業し、必要な仲間を集めて「打ち合わせ」「討議」することもでき、外部の連絡者や交渉相手と音が漏れないブースの中で電話連絡もできるという、「シェアオフィス」という考え方が生まれてきたのです。

これは、オフィスの床を坪あたり何円で借りますという不動産賃貸借契約で事務所を構えるのではありません。

まず、かなり大規模なスペースを、シェアオフィス&コワーキングルームとして大家が作り込みます。

この中を自由に使える「会員」を月額料金で募集するわけです。

賃貸借契約ではありません。

シェアオフィスの利用契約となります。

「会員」は原則個人資格でこのシェアオフィスに自由に出入りします。

そして、このシェアオフィス内で普段は自分の作業をやりながら、時にはメンバー間をつなぐ閉じたSNS(ソーシャルネットワーク)で自由に事業のアイデアや協力業者の募集を行うのです。

事業や仕事のアイデアを、会員組織の中で回してあたかも一つの会社、事業体として付加価値生産する、もちろん外部と連携する場合も、専用外部用ルームを利用することで打ち合わせも容易にできます。

いちいち、外部の打ち合わせや社内の打ち合わせで会議室に移動したり、近くのスタバやタリーズに出かけて行って席を取る必要はありません。

コーヒーも飲み放題です。

個人で歩合制の契約や商品販売を行っているような訪問販売系の従業者、個人事業者、といった方には特に使い勝手が良いのではないでしょうか。

例えば営業職の人の場合ですが、外出訪問中に何かと作業したり連絡を取ったりするためにスタバやマックを利用しますが、だいたいそんなところで営業日あたり500円×2回使えば、月額2万円がコーヒーショップを介した場所代として使われているということになります。

この同じ値段で、このような専用オフィス、コワーキングスペースを利用できるのであれば、これは一考の余地があるのではないでしょうか。

以上、働き方を劇的にしなやかな方向に変えてくれそうな画期的なサービスの可能性の話でした。

ちなみに筆者の活動範囲の近くにも、このようなシェアオフィスが誕生するそうです。

一度見てみようと思います。

コーヒーよりも紅茶が、紅茶よりも緑茶が実は好きな日本人の筆者からは以上です。

(平成28年10月14日 金曜日)



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