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2016年11月30日

2016年末九州場所が終了しました(相撲の横綱の話をここで改めて)




おはようございます。

2016年11月の記事です。

相撲は年6場所行われますが、年の終わりの11月は九州場所として福岡で行われるのが慣例となっております。

さて、2016年も無事全日程を終了いたしましたが、日本相撲協会の横綱審議委員会(いわゆる横審)が東京の両国国技館でありました。

横審は無報酬で、その最大の任務は横綱を推薦することです。

委員の定数は7名以上15名以内です。

横審の内規にある、「2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」という成績を満たしたと判断した場合、まず相撲協会理事長は横審に横綱昇進について諮問します。

そもそも諮問を受けなければ横審は審議できません。

ここは、具体的な憲法訴訟の事案が起こらないと審議できない、いわゆる附随審査制を日本の裁判所が有しているのと同じようなものです。

横審は諮問を受けて審議しまして、出席委員の3分の2以上の賛成があれば横綱推薦を理事長に答申することになります。

理事長は答申を受けて臨時理事会を招集し、理事会において横綱昇進について決議し、正式に昇進を決定するという流れになります。

さて、2016年九州場所後の総括で、横審の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は大相撲九州場所で7場所ぶり3回目の優勝を果たした横綱鶴竜については、「大変安定感のある相撲で、こんな強い横綱かと思った」とたたえました。

一方、前回の場所で全勝優勝を飾りながら、今回の「綱取り場所」で9勝で終わった大関豪栄道に対しては「綱を取るにはちょっと力不足かな」と評価したとのことです。

3横綱を連破し、鶴竜に次ぐ12勝を挙げた大関・稀勢の里に関しては「(勝ち)星は準じているが、優勝争いに絡んでいない」と指摘し、来年1月に東京で行われる初場所を14勝以下で優勝しても「もろ手を挙げて(横綱昇進に)賛成とは言い難い」と述べ、来場所は綱取り場所とならないとの私見を示したとのことです。

ただ、全勝の場合は「そういう(昇進に賛成する)こともあり得る」とも語りました。

このように、「準ずる」というあいまいな内規によって、いろいろと解釈に違いが生じて、それが批判の対象となるというところも相撲の特徴なのかもしれません。

確かに、テニスのように世界ランキング1位、といった風になってしまうのも、どうも感覚がそぐわないことから、横綱という地位を附随するさまざまな伝統とか文化とか品位とか格式とか、そういったものを体現する手段として、批判はありながらも横審という制度は今後も続いていくのではないかと思います。

さて、横審の内規である、「2場所連続優勝またはそれに準ずる成績」というものの個人的解釈としてあえて申し上げますと、準ずる成績というのは何回か優勝している大関への救済措置で、今場所準優勝とはいえ、一回も優勝していない稀勢の里に適用するという感じではないというのが個人的な意見です。

この点、過去には5回優勝した魁皇や3回優勝した小錦(いずれも最高位は大関)がいますので不公平という意見が根強くあります。

一方、横綱の中で優勝回数が少ない大乃国(優勝2回)、三重ノ海(優勝3回)あたりを考慮しますと、通算で3回優勝したら、条件なしで横綱とするとか、既に2回優勝していたら、準優勝や優勝同点でも横綱昇進としても、その後十分横綱の質の確保は図られると思います。

こうすると、1回も優勝がないまま横綱に昇進し、その後廃業したという双羽黒の事例も繰り返されることはないとも思うのです。

すべて個人的意見ですが、そもそも、日本人力士と外国人力士について評価や判断が違うといった批判を受けないように、勝手な外野からの意見ですが横審も襟を正してもらいたいといます。

以上、相撲好き(好角家)を祖父祖母にもつ好事家の筆者の分析は以上です。

(平成28年11月30日 水曜日)