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2016年11月9日

2016年11月8日火曜日早朝博多駅前通りにおいて道路大規模陥没事案が発生した記録です





おはようございます。

2016年11月に起こりました、いわゆる博多駅前陥没事故についての当時の速報記事です。

2016年11月8日の水曜日の朝、いつものように博多の街の朝も明けてこようとしていた午前5時15分頃、博多駅前2丁目交差点付近で道路陥没事故が発生しはじめました。

そして、福岡県警察より博多口交差点から博多区役所南口交差点の区間において全面通行止めとなりました。

怪我をされた方はおられません。

おりしもこの区域において、数年後の開業を控えた福岡市営地下鉄延伸工事を行っていたことが何らか関係していることは推測されるため、他の地下工事区間でもまず同じような可能性や危険がないか、工事業者に緊急点検が指示されました。

漏れ出したガスを元栓から遮断し、爆発の危険性がある都市中圧ガスの遮断と拡散が終了しました。

残る細い枝管を通っている低圧ガスも遮断するよう指示がなされました。

現場周辺のビルの皆さんに避難勧告を出し、全館避難を完了しました。

続いて下水道管に被害が出ており、このままでは陥没地域に流れ込むことになりますので、「博多駅前、駅南、駅前東、比恵町」の地域に下水道の使用を最小限にとどめるよう協力を要請しました。

(禁止ではなく要請です)

被害のあった下水管を避けて流す迂回路を全力で構築し、完成次第その解除を行います。

福岡市役所として、復旧にかかる全ての協力を先頭に立ち行うので、最速の復旧にできるだけの協力を頂けるように改めてお願いしました。

停電、上水の断水、そして下水の使用制限、および銀行ATMの障害や窓口業務の支障や商業大規模ビルの全館停電による休業など、多方面にご迷惑をおかけする形となりました。

今後、まずはライフラインの復旧に全力を尽くし、今回の施工業者(大成建設JV)だけでなく、あらゆる関係業界に協力を要請し、出来ることは何でもして一刻も早い普及を行うように福岡市としてお願いをしております。

当日13時半からポンプ車を使って流動化処理土を投入し、地盤の安定を行って、二次被害の防止に努めます。

なお、陥没での直接の人的被害が無かったのは、朝5時にトンネル施工業者の担当が地下で出水を発見し、すぐに5時10分に道路を通行止めとしたとのことです。

通行止めの5分後には陥没が起きており、人や車の通行が無く直接の人的被害は避けられたということのようです。

続いて、本格的な復旧作業ですが、まずは3日ほどかけて陥没した道路の埋め戻しを行い午後から作業に入っています。


詳しい技術面について、現地対策本部の工事担当者からの直接の話として以下共有します。

質問①

穴に溜まった水(下水や上水)は抜かないのか?

回答①

水は抜いてはいけない。逆に地下水レベルまで水が溜まったので地盤が安定したといえる。

土砂崩れは穴が空いた部分と周りの地下水を含んだ土の高さ、レベルが違うので土砂の移動がおきる。

陥没事故対応の基本は水を入れることである。

質問②

水はこれ以上増えて溢れないのか?

回答②

周辺の地下水と溜まっている水のレベルが同じになった。

また下水の大きな排水管部分までの水位になったので、そこから余分な水は排水される。

質問③

道路復旧までの手順は?

回答③

まずは穴を埋めるために流動化処理土というものを入れる。

これは水の中でも固まるもの。

地上近くの地下埋設物(電気、電話、ガスなど)のレベルまで埋めて、固まったら中に入って電話や電気、ガスを復旧して、さらに埋めて車が通れるように仮復旧する。

質問④

何日くらい掛かるのか。

回答④

埋めるのに最長3日。

あとは電気や電話を繋ぐなどの復旧の時間が未知数だが、さらにそこを上から埋めれば通行可能になる。

質問⑤

陥没を埋めるための流動化処理土を投入する量を増やして時間を早められないのか。

回答⑤

特殊な薬剤なので福岡市だけで一日に作れる量が限られている。

他都市に支援を頼んでも持ってくる間に固まってしまう。

全てこの薬剤ではなく、現在は他のものが使えないか検討している段階だが難しいかもしれない。

質問⑤

下の基礎がむき出しになっている建物もあるが、大丈夫なのか。

回答⑤

交差点沿いの建物は全て地盤まで杭が届いている。

計測しているが現在のところは時間が経過しても傾きなどは発生していない。

以上、2016年11月8日午後9時現在でのわかる範囲での情報です。

事案の重大性に鑑み、速報ベースでのアップとさせていただきます。

現場からは以上です。

(平成28年11月9日 水曜日)