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2017年5月2日

「陛下」「殿下」の敬称はどのような場合に用いられるか再度おさらい






おはようございます。

2017年5月のゴールデンウィーク中日の敬称に関する配信記事です。

2017年は平成29年ですが、平成は近い将来終了し、今上天皇陛下が譲位され、新しく現在の皇太子殿下が即位されて天皇となり、新しい元号が始まるというそのためにさまざまな有識者会議での検討や答申、そしてそれを受けた政府の法律改正案の上程や国会での承認といったスケジュールで、着々と昨年2016年夏に今上天皇陛下が発せられたおことばに強くにじんだ天皇の職位を全うするための適切な継承者への生前譲位を目的としてものごとが進んでいるようです。

さて、そもそも天皇陛下という「陛下」の敬称はどのように引き継がれてきたのでしょうか。

陛下は日本においては天皇等に対して用い、陛下の陛の字は宮殿に上るための階段のことを指します。

つまり、天皇のおわします宮廷に登るための階段の下を意味しており、尊敬の対象である天皇といった高貴な存在から遠く離れたところにいけばいくほど敬意を表するということにつながるわけです。




殿下や閣下も同じ流れで説明します




同じように、殿下という敬称もありまして、これは皇太子などの皇族の方々に用いる敬称ですが、これは皇族の方々のおわします「宮殿の中に入った階下」といった意味になります。

陛下より若干近づくというわけですが、まだまだ階段の下であることは変わりません。

そして、政府や朝廷の高官(皇族の方が兼ねることもあります)に対しては、閣下という敬称で呼びます。

閣下の閣は楼閣の意味で、行政府の長官の職務場といった意味になりましょう。

こちらも、その楼閣の中に入った階下というような意味になります。

その他、例えば医者の紹介状などには、何々先生机下、といった風に、何かの下につくという言い方はよくあるものです。

さて陛下に戻りますが、2017年5月現在において陛下の称号を使う対象は、天皇陛下、皇后陛下、皇太后陛下、太皇太后陛下といったところに限られます。

今上天皇の譲位がなされた場合、上皇となられた今上天皇は、引き続き上皇陛下と呼ばれるということになりそうです。

古く奈良平安の律令の時代よりある陛下という称号、現行の皇室典範においても23条において「天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする」、同条2項において「前項の皇族以外の皇族の敬称は、殿下とする。」と定められております。

現代のマスコミにおいては、親しみを込める意味でひらがなの「さま」を特に皇后陛下に使う場合も多いですが、本来天皇陛下、皇后陛下ということになります。

天皇皇后両陛下、と縮めていう場合でも、両方に陛下という敬称が付くということです。

本日は基本的な常識の確認をさせていただきました。

次の元号になりますと、昭和生まれがますます遠くなってしまいそうで気が焦ります筆者からは以上です。

(平成29年5月2日 火曜日)