日刊オンラインブログメディア/2013(平成25)年8月創刊/旧ブログタイトル「ライフワーク」「ビルメン王に俺はなる!」「Ueda News Agency_日刊上田通信」
2017年12月31日
スタディサプリという自学テクノロジーサービスが凄すぎて刮目するレベルという話です
おはようございます。
2017年12月のビルメン王提供のブログ配信記事です。
今回の記事で、平成29年も最後となりますが、最後に超ド級のテクノロジーで学びが全く変わってしまうサービスに触れて蒙が開かれたのでその報告をしたいと思います。
今話題のスタディサプリというサービスのことです。
筆者は勉強するのが割と好きな方ですが、勉強するそのものより、効果的に学習する方法論を探すことについて相当のこだわりを持ってやってきました。
今回の、このスタディサプリというのは、学校はもとより学習塾や個別指導、家庭教師をも超えたものすごいサービスローンチだと思いまして紹介する次第です。
スタディサプリは、動画での授業を好きな時に好きなだけ受けて、教材もついでにダウンロードするなり印刷するなりして参照できる、このテクノロジー時代で可能となったWEB環境教育プラットフォームです。
リクルートグループの新規事業ですが、テクノロジーで学びを変える、という企業理念で爆進中です。
動画の講義ですが、例えば中学校1年生の国語の教科書(何種類かある)の何章何ページ、といった中間期末テストの対策をしたいということであれば、それに即応した動画講義を選んで聴くことができます。
そして、ここが筆者的に素晴らしいと思うのですが、講義スピードが最大2倍速まで早送りすることができるのです。
従いまして、ピンポイントで学びたい内容を、繰り返し再生されるために運営側で揃えた最高の講師陣で講義を届けることができるわけです。
同じように、例えば、福岡県の公立高校入試問題の国語の作文問題がなかなかうまくいかなくて、と思っている場合は、それに即応したピンポイントの作文問題講義を受けることができます。
これは驚きです。
47都道府県の主要入試科目である国語数学理科社会英語の全ての傾向ごとに講義が揃っています。
例えば、全国的にも問題レベルが高いと言われる熊本県ではそれに即した授業、全国的平均の問題レベルと言われる福岡県ではそれに即した傾向の授業、ということで厳選された講師陣が、一切の無駄を配した動画授業を作り上げています。
さらに、この動画授業を、1.5倍速ならびに2.0倍速で聞き続けることができるのです。
また、中1の国語の特定の、たとえば光村図書版の教科書を1ページから講義片手にやり直す、などということもできてしまいます。
教科書も、主要教科書は全て網羅していますから安心です。
国語なら光村図書ほか、数学なら啓林館ほかと豊富に取り揃えています。
これまで、特に国語の中間期末対策は、課題の文章が違えば全く対策にならないということが言われてきましたし、筆者もそう感じていました。
しかし、もうこれで悩むことはありません。
全国でも最高レベルの講師陣の講義が、いつでもどこでも倍速で、手持ちのスマホやタブレットやPCで聴けてしまうのです。
そして、利用料は全ての講座の聞き放題で、月額税抜き980円という安さです。
数万円払って塾にやったり、家庭教師にきてもらったり、はたまた保護者である自分の人件費をかけて教えていたことを考えると長足の進歩になりましょう。
社会人向けの講座も充実しています。
例えばTOEIC講座です。
850点オーバーを目指す得点アップ文法講座というものを聞いてみましたが、流石の内容で驚愕しました。
これは今後の教育を劇的に変えて行くことになるでしょう。
プロが授業をしていることがあらかじめ分かっているので安心して利用できます。
近くの塾や、そもそもこちらから変更することが非常に難しい学校の「良いのか悪いのかよくわからない」「当たり外れ大きすぎる」先生方のそれより、もう圧倒的に信頼感があります。
テクノロジーで学びが変わろうとしています。
明らかに、勉強ができない、のは「わからないところがわからない」からでるだけなのであり、随分前までわかっているところに戻って始めれば、ほぼ誰でも学ぶ喜びが味わえるわけです。
筆者も、勉強が分からなくてきついな、と思っているところでこれに出会えていたら本当に嬉しかったと思います。
だって、最高の教師の授業を聞き放題なのです。
例えば中学生に数学を教えていて、ルートの中の数字がマイナスになった場合は虚数を使うとか、接線のグラフは微分したらできるとかうっかり言ってしまって、その中学生にてっとり早く微分積分の概念を教えたいと思った時でも、該当する高校数学(高校2年生レベル)の初歩クラスの授業で微分のさわりの導関数や極限の考え方の講義を見せれば、それで食いついてくれます。
知識習得はそれを一番吸収したい時が最も効果が高いわけで、そうした機会を逃さないという面でもこれは素晴らしいです。
家にお金が少なくて塾に行けない子供だって、そもそも夜に通塾するなんて無理ご家庭も,遠くて民間教育事業が利用できない家庭だって、もはや何にも悩むことはありません。
不登校で授業受けるのもままならない学生さんや親御さんにとっては、このスタディサプリのような教育プラットフォームは、まさに福音のような存在になるのではないかと思うのです。
不登校だろうが、何らかのハンディキャップや障害があろうが、クラスのどのできる子よりもはるかに高みに達する、学年トップに躍り出ることも全く不可能ではない、そうしたチャンスを切り拓ける驚きのコンテンツだと思います。
筆者はこの「スタディサプリ」にもの凄い可能性を感じています。
普通の民間企業においては、業務改善は日々行われます。
でないと会社自体が潰れてしまうからです。
しかしながら、教育現場、特に公教育現場においては数えきれないほどの問題を抱えこんでいるわりには、変わって行くことが全くできていません。
そして、教育現場の中の大人たちの見ている世界は自分たちの仕事、言い換えれば利権を守ることだけに必死であり、新しいものを取り入れようなどとは本音では全く思っていない、と思うのであります。
膨大な機会費用と経費がかけられているリアルな教育現場をいい意味で刺激し脅かす存在になるこのテクノロジー、ぜひ一度触れてみてください。
2017年12月最後の記事は以上です。
(平成29年12月31日 日曜日)
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