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2018年3月14日

人手不足でサービス終了する前に値上げしてもらって存続してもらいたいと思う話





おはようございます。

2018年3月のサービスの人手不足に関する配信記事です。

ビジネスはビジネスです。

大切な商品・サービスを提供してきながら、そして黒字でも後継者がいないから廃業する、といったニュースが後をたたない昨今の人手不足の現場です。

少子高齢化というのは、モノやサービスが売れなくなることと同じように、モノやサービスを提供する人手も減るということになります。

しかしながら、黙って廃業して行く前に、少しだけ最後あがいてほしいと願わずにはいられません。

つまり、正々堂々と人手不足を解消しうるだけの値上げを行い、そしてサービス提供側として考える正当な値段で提供する、ということです。

そして、余計なコストをサービス提供側が支払うことを強要されていると感じる場合、その部分を切り出して客にさせることで、かなりの問題解決になるということも改めて強調しておきたいところです。

世界最大の小売業に、創業20年あまりで到達したアマゾンという米国の会社があります。

すでに、「オンラインショッピングサイトの会社」という会社の枠を超えて、リアル店舗も保有し小売業以外の業態も着々と侵食している会社ですが、この会社の得意とするのが、「客ができるところは客にさせる」という手法です。

オンラインショッピングは、客が注文した商品を彼らの配送センターから配送し届けたところでサービス提供は終わります。

ダンボールから取り出して袋を破る、そしてそのダンボール類を処分するという作業は、顧客側にさせるのです。

そもそも、客に商品の説明をするところから、オンラインで商品提供業者にさせ、さらにその商品の「評価」すらユーザー間でさせるという手の抜きようです。

それでも、そのコスト減の部分を商品単価で還元し、そして余計な手間がかからないというオンライン配送システムを磨き上げて、アマゾンは頂点に立ったわけです。

ここで重要なのは、アマゾンはやることを絞ってコストを捻出しましたが、決して安売りをしたというわけではないということです。

もちろんコストは厳しいですが、限界までやった努力をもって、正々堂々と値付けして顧客に提示しているわけです。

正当な価格で、素直に提供することが、商売において最も信頼される部分だと思います。

話を転じて、日本の外食業界を見てみますと、たとえばラーメン屋がにんにくや野菜の高騰によって運営限界、廃業や店舗の統合を行うといった話や、うなぎの稚魚が激減しているからうなぎ屋が蒲焼の提供やめるとか、そういうのが悲しいニュースに溢れているわけです。

こういう外部環境の変化にそのまま沿ってしまうと、

(ア)原材料が高騰しているし
(イ)人材も確保できないし

ということだから店は畳まないといけない、ということなのですが、それはちょっと待った、と言いたいわけです。

一番大事な、提供している商品やサービスが秀逸で、本当にお客に支持されているという自信があるのであれば、

(ア)原材料の高騰分を商品単価に上乗せ(変動相場制にするくらいの勢いで)
(イ)配膳や片付けは客自身でやってもらう(ファストフード方式)

といった対応策で、かかるコストを調整削減して、営業を続けて利ざやを獲得してもらいたいと思うのです。

それもかなわずそもそもの売上が立たない、ということであれば、真の原因は、原材料の高騰でもなく人材難でもなく、単に提供する商品が売れなかった、競争力がなかったというだけのことなのです。

ここを勘違いして、早々にうちの商品サービスはもうやっていけない、廃業、というのは少し待ってもらいたいと思います。

飲食店であれば、事業承継に困ったらこの味を守ってくれる後継者を店の張り紙やネットで公募するとか、そういうやり方はいくらでもあると思います。

M&Aなどといっても、それは一部の金融屋や会計屋のお仕事ではありません。

事業を続けるための、現場の人たちの知恵なのです。

昔、筆者が働いていたオフィス街の近くの百貨店が、百年以上の歴史を閉じて閉店することになりました。

閉店の日、最後の最後まで客でごった返して、泣きながらお客を見送る従業員の皆さんの姿に、集まった人だかりの人たちはしきりにもらい涙でフラッシュを浴びせていましたが、そもそも、存続できないくらいに売上を低迷させてきたのはその客の側ではないかと冷めた目でみていた自分がおります。

同じような話で、本当にうまい店でなくなったら困ると思う店があるならば、極力自分で利用することが大切なのです。

なくなってから、あの店美味しかったのに残念だね、などと言うのは寂しいです。

値上げするとお客さんに悪い、などと店の側が思っていたら、そんなことはないと励ましてあげましょう。

ビジネスというのは、客と売り手と双方に利潤や利益があってこそ、継続するものなのです。

それが経済社会の原理だと思います。

お店がきちんと利益を上げて、従業員に給料が支払われ、笑顔の質の高いサービスや商品が継続的に受けられるという信用がある店に対して、客は足を向けて訪れ、わざわざお金を払うのです。

もっと申し上げますと、ちょっと値上げしたくらいで文句をいうようなのは本当の客ではないとすら思います。

そろそろ、客を選ぶという発想の転換も必要ではないかと思うのです。

以上、いろいろ書きましたが、実はアマゾンで一番買い物してしまっていて安い飲み屋しか行かない筆者からは以上です。

(平成30年3月14日 水曜日)