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2018年3月1日

世界の音楽界の巨人のスポティファイがついにニューヨーク証券取引所に上場するという話






おはようございます。

2018年3月の音楽配信サービスに関する配信記事です。

音楽ストリーミング配信サービス業界というのが急速に拡大しています。

その世界の最大手はどこかご存知でしょうか。

アップルのアップルミュージックは全世界の有料会員数3,600万人(そのうちの一人が筆者ですが)、アマゾンのアマゾン・ミュージック・アンリミテッドは1,600万人、そしてパンドラ・メディアの提供するサービスの会員数は548万人という公表数字がある中、ニューヨーク証券取引所に提出したスポティファイの上場申請書類によりますと、有料会員数は7,100万人と群を抜いているのです。

今回の、スポティファイの上場は、この上場において新株を発行するというような公募増資を伴わないダイレクト・リスティングと呼ばれる直接上場の方式をとります。

つまり、会社には何の資本の払込もなく(必要もないため)、また会社の認知度を上げるという必要も限りなく薄く(すでに1億人に迫る勢いで有料会員数が増えつづけているため)、この上場の意味するところは、たった一つ、通常の手順は全部すっ飛ばして、株式市場へいきなり上場することにより、同社の社員やすでに株式を保有している人たちが市場でSpotify(スポティファイ)の株式を自由に売買できるようにする、つまり流動性を与える、株式の購入の機会を与える、というものなのです。

申請書類に基づく大手メディアの試算では、企業価値(時価総額)は約190億ドル(約2兆円)となります。




それでも赤字のスポティファイ




それでも、スポティファイは相変わらずの赤字なのです。

スポティファイの2017年売上高は40億9000万ユーロ(49億9000万ドル)で、前年の29億5000万ユーロから増加したものの、2017年の営業赤字は3億7800万ユーロと、前年同期の3億4900万ユーロからさらに拡大しているのです。

それでもスポティファイは上場して、その株式には値段がつくのです。

これが2018年の資本市場の評価です。

赤字だけれども成長性が半端なく可能性を感じられる企業であれば、小さくまとまって利益を上げるより、大きく成長して将来の市場を制覇してもらいたい、そのような夢が詰まった上場になることでしょう。

何でもアップルやアマゾン、ではつまらないという判官贔屓もあるのかもしれません。

スポティファイの音楽配信サービスは月額9.99ドルの定額制と広告収入で運営される無料制があります。

つまり音楽を聞く前に広告を聞いたりすることで、無料で配信を受けられるというわけで、この点は普通の公共のラジオ放送と一緒です。

スポティファイは、「広告に基づくサービスの提供によって、従来型地上波ラジオ放送からシェアを獲得し、ユーザー数を増やす見込みは大いにある」と表明しています。

そして、この種のサービスは、まだアップルやアマゾンは本格的に参入していません。

NYSE(ニューヨーク証券取引所)には普通株式を上場し、そのティッカー・シンボルは「SPOT」となります。

日本の東京市場では4桁の証券番号が付されますが、NYSEでは、短縮された英単語で示され、それをティッカー・シンボルと呼びます。

いずれにせよ、世界のコンテンツを制覇する戦いはまだまだ続くということだけは間違いないようです。

ブログの認知度を上げるという必要性が限りなく高い筆者からは以上です。

(平成30年3月1日 木曜日)