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2018年3月5日

日本の大学教育の方向性がどうにも定まらないように思えて意見したい話





おはようございます。

2018年3月の日本の大学に関する配信記事です。

文部科学省によると、日本の大学は大学ごとに3種類に格付けして分類し、それぞれ管理するということのようです。

少子化で大学の経営環境はますます厳しくなる中、認可している私立大学、国立大学法人、その他公立大学や大学校も含めて、大学ごとの特色を明確にする、と謳っていますが、はっきり言って大きなお世話だと思うのは筆者だけでしょうか。

文部科学省の素案では、「世界的研究・教育の拠点」「高度人材の養成」「実務的な職業教育」の3種類に分類するとのことですが、一体日本の今からの将来の大学において、「世界的研究・教育の拠点」などと本当に言える大学があるのか甚だ疑問であります。

世界的研究・教育の拠点というならば、世界大学ランキングあたりでは、常時、そうですね20位以内くらいには常時入っていただいておかなければならないと思うのですが、21世紀に入ってからそうした日本の大学があったか、筆者の耳が遠いのか寡聞にして存じ上げません。

文部科学省によると、「世界的研究・教育の拠点」となる大学は世界でも卓越した研究力をめざし、博士課程を含む大学院を中心に、高度人材の留学生も呼び込み、国をリードする人材を育てるらしいですが、日本の有為な人材にとってみれば、正直米国や欧州、アジアの主要大学の博士課程(大学院)へ無償の奨学金込みで入れば良いし、学部生の能力と意欲さえあれば問題なく入れるので、わざわざ受験トリビアを駆使して日本の大学学部への異常なまでに厳しい大学入試過程を経る必要など本来ないわけなのです。

日本においては高専や地方国立大学の工学部電気系や機械系学科で学部生のうちはしっかりと勉強して、あとは英語と、できれば中国語とシミュレーション系に汎用的に使えるプログラミングさえできれば、そのまま全くフィルターなしで欧米の一流大学の大学院への道がまっすぐに拓けてくるのに、あえて日本の私立大学や国立大学の文系学部に行ってサークル活動やゼミ運動といったコミュニケーション系の活動だけしかやってなくて何の専門性もない学生のまま卒業を迎える段になって、それまで個性を重視した教育だの言っていたその口が、百人一色の同じ色のスーツを身にまとい、新卒一括同一待遇採用という謎の雇用慣行に縛られた日本の企業群へ一斉に就職活動と称して突っ込んでいく様は滑稽を通り越してむしろ哀れですらあると考えています。

個性を重視するなら、自分の好きなことを突き詰めるなり、専門性を高めるために大学時代という貴重な時間を費やすべきで、コミュニケーションや議論など、実は社会人になって背負っているものが大きくならないと、本気の付き合いや議論などはできないと思う分野のシミュレーションをやったところで役に立たないと思うのです。

さらに、文部科学省は自分が交付金をこれ以上出せないというところから、国立大学については法人化させ(直営をやめて)、私立大学を含む大学全般への運営交付金も減らしていっているのにどうして、このようなよくわからないカテゴリを付して管理を強めるのか、これこそ狭い日本しか見えていない日本の官僚仕事の最たるものではないかと思うのです。

世界の大学と本気で伍していくのであれば、高校卒業を半年早めて8月には卒業させ、世界標準である9月入学にしないと、日本の学生もいつも一年遅れの浪人生で不利ですし、日本の大学の留学生の受け入れも全く進みません。

日本の大学を所管する文部科学省も、本当はもういい加減国におんぶにだっこをやめて、大人なんだから自分で稼いで生きていってほしいと思っているくせに、例えば稼ぎのいいことを見つけてきても、それは世間体的にダメだとかくだらない容喙をして自主性を損ねているとしかいいようがないと思うのです。

どんなに経営環境が厳しくても、それを打開する方策を必死に考えて実行する組織だけが本当に生き残るのであって、たとえばイギリスのケンブリッジ大学なんかは世界最古の大学と言われるオックスフォード大学を街ごと追い出された流浪の学生たちがケンブリッジに流れ込んで創立した、というように、志さえあれば何とでもなると思うのです。

そのようなハングリーさがなければ、世界的研究機関など絵に描いた餅でありましょう。

それでも、筆者は日本の国立大学の中には、きちんとした運営戦略と有為な人材を糾合する仕組みを続ければ、研究や教育、そして実社会における名誉ある地位と実績を出せる可能性があるものが少なくないと思っています。

そういうわけで、日本においては受験シーズンですが、各大学におかれましては入試問題の出題が誤っていたといった瑣末な問題にとらわれるのではなく、世界と勝負する気概と意志を持ってほしいなと思います。

本当は東のハーバード大学に対する西のスタンフォード大学かオックスフォード大学から分離独立したケンブリッジ大学に留学したかった筆者からは以上です。

(平成30年3月5日 月曜日)