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2018年8月29日

「高等専門学校(いわゆる高専)」という選択肢があるという大事な話をしておきます







おはようございます。

2018年8月の卒業を控えた中学生の学習進路に関する配信記事です。

進学を考えるとき、「高等学校(いわゆる高校)」という選択肢が一番先に浮かぶと思います。

そして、高校も、いわゆる全日制の高校だけではなく、ネットで授業を行う定時制高校でも、高校卒業資格を得られて大学入試等に挑戦できる、それからの進路も開けるという話を以前しましたが、いわゆる高校に行く以外にも、5年制の「高等専門学校(いわゆる高専)」があることを知っている人は実はあまりいないと思います。

高専は、高校でもなく、大学でもない、中学卒業時から5年制の教育機関を持つ高等専門学校です。

法律的には、後期中等教育段階を包含する5年制(商船に関する学科については5年6か月)の高等教育機関と位置付けられている日本の学校で、学校教育法には、特に「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成する」ことを目的として掲げられている由緒と歴史のある教育機関制度です。

ですので、設置主体も、「国」である場合が圧倒的に多く、2018年8月現在で筆者が調べた限りにおいては、全国に高等専門学校は57校あり、設置者別の内訳は、国立51校、公立3校、私立3校となっております。

圧倒的に、「国立高専」が多いのです。

そして、自宅からの通学が困難な学生に対しては、食事付きで寮費が実に(一例で)月学37,000円で済むという、超絶コストパフォーマンスの良い教育機関であり、修業年限5年の間の後期と呼ばれる3年間において、エネルギー、応用化学、環境生命、メカニクス、情報システムや建築土木といった専門知識を思い切り吸収できる充実したカリキュラムが組まれているのです。

そして、こうした高専卒の学生の就職率は極めて高く、一例をあげると地元企業から大手の有名企業、世界的なグローバル企業まで求人が殺到し、求人倍率は25倍以上と、高専のOBOGは世界中の企業等から非常に高い評価を受けているのです。

研究開発に不可欠な基礎的な研究知識や振る舞いを身につけた、20歳の前途ある若者たちを放っておく企業は無く、メーカーや研究開発企業において高専卒業生を採用することは、必須の企業経営戦略上の人事政策となっているのです。

さて、高専はこのように5年で教育を一旦完成することを標榜してきた教育機関としての歴史から、課程を終えた卒業生の大部分(70%)は非常に高倍率の求人情報の中から自分の希望する進路を選び取り就職していきます。

しかし、ここであえて筆者がお勧めするのは、ここから大学の学部の3回生へ編入する、もしくは高専の専攻科(2年)への進学を検討することです。

そして、いずれにせよ大学学部の研究室並みの基礎研究素養を身につけたら、自らが長い期間をかけて定めた研究分野の大学院にチャレンジすれば良いのです。

もはや、世界の研究教育機関としては100位以内がかろうじて定位置となっている東大だろうが京大だろうが、さらには海外の有名研究開発型大学だろうが、その分野の深い興味と洞察と実力さえあれば学生の方から選びたい放題です。

こうすれば、自らの興味のある専門分野について、高専を利用することで中学卒業後から即入ることができ、専門知識と世界標準のネットワークが構築できます。

大学院としても、このような「使える」人材は喉から手が出るほど欲しいわけでして、また学生の側も、国立高専から国立大学の3年次編入から大学院というコースを辿れば、いわゆる高校受験、いわゆる大学受験といった、専門性とはあまり関係なく広い知識素養をはかるという名目のもと単なる日本語有職故実クイズとなっている嫌いもあるのではないかと思料する大部分の世界標準からは外れてしまったローカルトリビア(あくまで私見です)で時間を無駄にすることもないのではないかと思うわけです。

投資の世界でも、「人の行く裏に道あり花の山」という、株式投資の格言といえば、何をおいてもまず出てくる言葉があります。

投資家とは、自らの判断と言いながら、とかく群集心理で動きがちなのです。

これが、いわゆる付和雷同というものです。

しかしながら、それでは当然のようにどんぐりの背比べとなり、大きな成功など得られないのです。

ここは、リスクは一見多いかもしれないけれども、むしろ他人とは反対のことをやった方が、うまくいく場合が多いという至言です。

高専卒の優秀な知人友人を多く知る、大学入試という専門性とはあまり関係なく広い知識素養をはかるという名目のもと単なる日本語有職故実クイズとなっている嫌いもあるのではないかと思料する大部分の世界標準とは外れてしまったローカルトリビア(あくまで私見です)を経験したせいか、そこからの意識解放がなかなか進んでいない筆者からの「感想」は以上です。

(平成30年8月29日 水曜日)