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2018年8月15日

トルコリラの暴落により法定通貨のボラティリティが仮想通貨のビットコインを超えた日が来たという話です







おはようございます。

2018年8月の国際金融情勢に関する配信記事です。

現在、トルコにおける経済事情の大きな変更から、トルコの通貨であるトルコリラが暴落している状況です。

このところ、トルコリラ/円は、ずっと下落傾向を続けてきていました。

それは、トルコの政局不安や、トルコ中銀が大胆な利上げに踏み切れないなどといったことが背景にあったと説明されています。

また、米国がトルコに対して経済制裁を発動し、トルコのエルドアン大統領が対抗措置を講じるといった、両国の関係が一段と悪化しそうなニュースがあったことも、トルコリラが売られる一因になっているというような報道もあります。

こうした思惑とあいまって、実際にトルコリラ/円は、2017年9月あたりからほぼ一本調子で下落し、史上最安値をたびたび更新してきました。

そして、2018年8月にいたって、改めて、欧州中央銀行(ECB)においても、同じユーロ圏の一部の金融機関で保有しているトルコ関連資産のリスクが一段と高まったというような懸念が高まっているといった報道で、またトルコリラは一段の暴落を見せており、トルコリラのボラティリティ(価格の変動のしやすさ)も歴史的高水準になっているというわけです。

さて、ここで注目なのは、暴落するにせよ、暴騰するにせよ、本来国民生活と密接な関係がある法定通貨の価格が急激に変化することは原則として避けなければならないのにそうなっていない、というところです。

各国の中央銀行は、それこそこうした価格の急激な変化(ボラティリティといってそれ自体をリスクと置き換えても考えても良いです)を嫌い、自国の通貨と物価の安定のために、自らが信ずる為替レートの範囲内に、何とかレートを抑えようとするのが常です。

それなのに、この、まさに中央銀行でも制御できない暴落局面となってしまった現状で、何とトルコリラのボラティリティが、仮想通貨の事実上の基軸通貨であるビットコインを超えてしまったのです。










これは、国家権力を後ろ盾に持つ通貨の信用力を、仮想通貨で仮想通貨を得たいがためにマイニングでビットコインのブロックチェーンを積み上げているビットコインコミュニティという通貨運営団体への信用の方が一時的に上回ったということに等しく、時代もここまで来たのかと非常に感慨深いものがありました。

いうまでもなく、トルコは結構な大国です。

正式名称はトルコ共和国(トルコ語: Türkiye Cumhuriyeti)、西アジアのアナトリア半島(小アジア)と東ヨーロッパのバルカン半島東端の東トラキア地方を領有する、アジアとヨーロッパの2つの大州にまたがる共和国で首都はアナトリア中央部のアンカラ、人口は7,500万人を数える歴史と伝統に裏打ちされたイスラム教国です。

決して、おとぎ話で出てくるアレンデール王国やSF小説に出てくるアップフェルラント王国などではないのです。

そんな伝統的大国の通貨と実際には2008年頃からマイニングされて来たけれども信用ならないと世の中のメインストリームになりきれていなかった仮想通貨とのボラティリティの逆転が起こるという、世の中の変化のスピードに驚くばかりです。

そのうち、JPYとかいうアルトコインと呼ばれる時代もくるのかもしれません。

JPYにも仮想通貨にもあまり縁がありませんで、特にJPYマイニングのやり方はなかなか下手な筆者からのコメントは以上です。

(平成30年8月15日 水曜日)