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2018年8月25日

ネットフリックスやマイクロソフトではいわゆる受動的な人事評価は行われていないという話です






おはようございます。

2018年8月の動画配信(番組)サービスに関する配信記事です。

ネットフリックスという、インターネットでの番組配信巨大メディアが世界中を席巻しています。

番組制作料に巨額の投資を行い、単なる事務所所属の芸人や司会者を出して内輪の話でお茶を濁す低予算番組(バラエティ番組とも言いますか)ばかりを、規制に守られた放送電波に乗っかり、昔から広告宣伝費を出してもらえる大手スポンサーからの宣伝収入を得て放映せざるを得ないTV配信システムと、スマホやタブレット、PCやその他なんでもデバイスに直接繋がるインターネットを介した動画や番組の配信では、その顧客との直接の繋がりが全く違うのは自明です。

現在は、あのアマゾンですら、既存の番組や映画を、アマゾンプライムの仕組みでインターネット動画で「配信」しているに過ぎませんが、ネットフリックスは、すでに日本の放送局を束ねてもそれよりも大きな「番組」メディアとして、巨額の番組制作料を使い、面白いコンテンツや番組を続々とリリースしていっています。

それから、見る視聴者に受信料を支払ってもらっているため、番組を求める視聴者以外の、例えば番組スポンサー(広告主)への「配慮」も不要です。

ただひたすら、ユーザーに配信して喜ばれる番組を作り続ければよい、というシンプルな事業構造を維持しているのです。

さて、このネットフィリックスにおいて働く人たちをどのようにマネジメントするかという方法論もかなりドラスティックです。

曰く、以下に集約されるそうです

・全てのポストに最優秀の人材を採用する
・業界最高水準の給与を支払う
・有給休暇は廃止し、(優秀な)従業員の裁量で適宜適切に休んだり働いたりする
・これからの未来の業務に適さない人にはお互いのため速やかに退職してもらう(適さないと判断したら仕事はアサインしない。ゴネて居座っても仕事はない)
・一定期間を区切った人事考課制度は時間と労力の無駄なのでやらない。仕事を進める中で行われる適宜適切な暗黙知の相互評価評判で自然と職位や職務(配属)が決まる

会社に入った瞬間、現在進行形で常に評価され、評価し、いい意味でも悪い意味でも評判が立ち、一定以上会社に適さないというマイナスの評判を積み上げてしまった人には速やかに仕事が取り上げられるという仕組みは、一見ドラスティックですが極めて能動的で、他人任せでなく合理的で効率的な人事評価システムです。

有給休暇にしても、労働者を守る対象として設計された労働基準法令に真っ向かっら異を唱え、労働者をチームの一員として大人扱いしています。

究極の、自律自走型組織を作り上げようとしているという意欲を感じます。

インターネット企業においては「老舗」の風格を持つマイクロソフトでも、最近の制度改正でいわゆるタームごとの人事評価というのは公式に廃止されたということを聞きました。

評価とはバッチ処理ではなくリアルタイム処理であり、常に手元にあって積み上がっていくものというイメージです。

これは、人事評価をやらないということではなく、人事とは常に経営判断と同様な高度な判断や評価であり手元にある共有情報であるという意識改革です。

いわゆる学校教育もそうですが、既に「学ぶこと」をインターネットを介して無限に選び取ることができるようになっているのが今の世の中です。

ですので、お仕着せの企業研修についても、知識やノウハウを教授するという比重はますます減る一方、教えるのではなく育てるという方向に、急速にシフトしていると思います。

よく考え動いて世界に良いサービスや商品を送り出して稼ぐ、という真っ当な経済社会における振る舞いをどのように高い熱量で実現し続けるか、こういった勝負の世の中になっているのではないかと思うのです。

自走する組織にぶらさがっていきたいという気持ちは人一倍強いフォロワー気質の筆者からの記事は以上です。

(平成30年8月25日 土曜日)