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2018年12月3日

ついに「男の子」のプリキュアが登場したという節目のお話を報告します

少年の若宮アンリが変身したプリキュア「キュアアンフィニ」(C)ABC―A・東映アニメーション





おはようございます。

2018年12月の日本のアニメーション配信に関する節目の記事です。

少女たちが、プリキュアと呼ばれる「女性」戦士に変身して活躍する人気アニメーションシリーズの15作目となる「HUGっと!プリキュア」(ABCテレビ/テレビ朝日系列、日曜朝8時30分から放送)の、2018年12月2日(日)放送版に、ついに、「男の子」のプリキュアが登場しました。

少年である若宮アンリが変身したプリキュア「キュアアンフィニ」((C)ABC―A・東映アニメーション)その人です。

この登場のストーリーですが、極めて今までのプリキュアストーリーを踏襲しながら、自然と社会的、文化的性差であるところのジェンダーをしなやかに超えてくる良作となってきております。

まだ、物語の当初から登場するメインキャラクターではない扱いですが、同作第42話「エールの交換! これが私の応援だ!!」という回で男のプリキュアは登場します。

中性的な容姿の細身の少年である若宮アンリは事故でフィギュアスケートができなくなってしまいます。

そんな失意につけ込まれて自分の可能性を閉ざしそうになるが、そこに主人公の「キュアエール」やその仲間の「キュアエトワール」らの声援を受け、心を取り戻し、プリキュア「キュアアンフィニ」に変身するのです。

「アンフィニって、フランス語で『無限』っていう意味なんだ。その名前に負けないよう、僕はもう一度、なりたい自分を探すよ」と語ったのです。

男でも、プリキュアになれるのです。

社会の多様性を認めることの大切さが自然と表現された良作だったと筆者は判断します。

こうなると、例えば昭和から続く長寿アニメーションである「ドラえもん」についても、しずかちゃん以外の女性メインキャラクターを早急に登場させることが必要になってくるのではないかと思います。

しずかちゃん一人に、いわゆる女性らしさである、優しさ、芯の強さ、真面目なところやお茶目なところ、おしゃれで綺麗好き、といった異なる要素を詰め込みすぎてしまい、そろそろ疲れてしまうのではないかと思うのです。

ズッコケ少年三人組、という50作を数えた良作小説シリーズもありましたが、こちらも那須正幹先生に、女性版三人組を登場させていただき、こちらも50作まで買いていただける可能性も見えてきたのではないでしょうか。

プリキュアに戻りますが、プリキュアは、2004年放送開始の「ふたりはプリキュア」からシリーズが続くアニメで、映画化もされている人気シリーズです。

プリキュアは、「プリティー(可愛い)」と「キュア(癒やし)」を掛け合わせた造語で、放送開始当初のコンセプトは「女の子だって暴れたい」でした。

これは、特撮アニメ全盛期を経たかつての少年たちのように、少女たちも、仮面ライダーや人造人間キカイダー、ウルトラマンといった変身ものに憧れるのではないか、ということで始まったシリーズですが、いつしか長寿番組となり、15周年を迎え、これまで登場したプリキュアも15年間でのべ55名という数になりました。

こうした、性差を超えた可能性を示したアニメシリーズの展開に、昭和の初期アニメからの時代の語り部としては、感慨もひとしおの出来事でした。

ちなみに、「HUGっと!プリキュア」は、少女から親になる時期、いわゆる「子育て」をテーマにしており、この点でも過去作から対象を広げた意欲作となっております。

アニメーションについては、あまり詳しくない筆者からの簡単解説は以上です。

(2018年12月3日 月曜日)