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2018年12月6日

山手線30番目の新駅「高輪ゲートウェイ駅」に対する庶民の違和感を表したツイートに日本人の侘び寂びを見た話です





おはようございます。

2018年12月の東京をぐるりと1時間で1周する山手線について述べ、日本人の感性まで論じようと試みる雑ですが意欲的な配信記事です。

筆者が山手線について初めて意識したのは、中学の社会科(地理)の授業だったかで、担任の先生でもあった社会科教諭が君らもいずれ東京に行くことがあるだろうから東京の地理を1分で話す、みたいな感じで黒板に、縦に大きな楕円を書いて山手線、楕円の右端に東京、左端に新宿、と書いてその二つを直線で結んでそのまま新宿を突き抜けて長く直線を引っ張って中央線と書いた、これが初めてのことではないかと思います。

以前の記事で書いたことがあるかもしれませんが、筆者が育った鉄の町北九州市八幡では、日本の都市といえば、友達が親の転勤で転校していく都市の名前として、室蘭、釜石、君津、堺、そして光、大分、といった、いわゆる「製鉄所」がある町ばかりであり、東京とか大阪とか名古屋とか京都、神戸といったいわゆる普通の大都市については、ほぼノー知識で中学生まで過ごしたわけです。

そんな私でも京都(滋賀ともいう)で4年、東京では7年という割と長い時間を過ごし、いろいろと濃い経験もしてきましたので、山手線とか環状線とかいえば、あああのことね、ぐるぐる回るやつやろ?というくらいにはわかってまいります。

特に、田町から品川までは、結構駅間が長いな、と2002年当時に銀行システム統合という未曾有の(失敗:デスマーチ)プロジェクトに従事しておりシステム部門の拠点がある品川「インターシティ」と東京丸の内の「本部」との間を山手線や京浜東北線に乗って揺られて報告しに行ったり怒られたりしながら寝ていたのをつい昨日のことのように思い出すのです。

さて、そんな山手線の中では駅間が長い田町駅と品川駅の間に、報道記録によると2014年(平成26年)6月3日、JR東日本は田町駅から約1.3 km、品川駅から約0.9 km付近、東京メトロの泉岳寺駅から0.3kmほど南東の位置に新駅を建設し、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせて暫定開業させる計画を発表したのです。

用地に関しては、もともと業務用として利用しており一般には解放していなかった約20ヘクタールある東京総合車両センター田町センター(旧・田町車両センター)の設備や車両留置箇所の見直しによって創出される約13ヘクタールの再開発用地を利用するということです。

2018年12月現在での、山手線の駅は29駅。

だいたい、走行中は2分に1駅の間隔で停車し、一時間かけて周遊するというのが山手線のスタイルですので、今回の新駅設置でちょうど駅も30駅になります。

ただし、周回路線であることから30駅目で同じ駅(例えば東京駅)に戻る、と言う意味でのすっきりさがなくなったので、今後ダイヤについては少し考慮が必要なのかもしれません。

ちなみに、1周1時間、というのは筆者が聞いていた豆知識(トリビア)でしたが、どうも徹底的に調べた方によりますと、全列車を平均すると外回りで63分40秒程度、内回りで63分50秒程度と、外回り(左側通行なので時計回り)と内回り(同じく反時計回り)で所要時間に大きな違いは見られないということです。

なんとなく外回りのほうが時間がかかりそうですけど。

さて、山手線に新駅が設置されるのは、1971(昭和46)年に開業した西日暮里駅以来、京浜東北線では2000年に開業したさいたま新都心駅以来となるらしいです。
(この新駅は、山手線と京浜東北線にとっての新駅になるため、補足します。)

続いて、構想は順調に具現化し、2016年(平成28年)9月6日、JR東日本は当駅の概要を発表し、品川再開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」の中核施設として位置づけられました。

この辺りから、雲行きが怪しくなってきます。

実際の工事に着手し、そしていよいよ新駅の名前が発表されました。

2018年(平成30年)12月4日、JR東日本は当駅の正式駅名を「高輪ゲートウェイ」と発表したのです。

「ゲートウェイ」?

発表を知った日本国民のほぼ誰もが、絶句した瞬間でしょう。

「高輪」については、ほぼ全ての日本人に異論はないと思います。

実際、JR東日本で行われた駅名の応募では64,052件、13,228種類の応募があり、1位「高輪」、2位「芝浦」、3位「芝浜」であったとのことであり、とりわけ最多の「高輪」の応募数は8,398件でした。

「高輪」以外はほぼ次善の名前でしょう。

その誰もが知っている由緒と歴史を持ち、ほぼ全ての東京在住人、かつて東京に住んだことがある筆者のような半端者も含めて納得感マックスの「高輪」の後にとってつけられた「ゲートウェイ」。

これはもう、高輪に失礼なだけではないでしょうか。

薄っぺらい(と筆者が個人的に考える)選考理由を、公式の資料などから紐解いて引用してみますと、古来より街道が通じ江戸の玄関口(gateway)として賑わいをみせた地であり、歴史を受け継ぎ今後も交流拠点としての機能を担うことで、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、街全体の発展につながるようにとの願いで名付けた、とあります。

しかしながら、そもそもこの駅周辺の再開発エリアを「グローバルゲートウェイ品川」と名付けており、投票1位の「高輪」と、再開発コンセプトの「ゲートウェイ」の組み合わせただけでありましょう。

工事関係者やプロジェクト関係者には、この案件が「グローバルゲードウェイ」構想の一環なのかもしれませんが、広く大衆に訴える「駅名」には長すぎます。

高輪にも失礼ですし、だったら「盗まれた」品川にもまたそれ以上に失礼ではないでしょうか。

品川駅の名前の改称も必要なのかもしれません。

いっそのこと、二つとも、「高輪グローバルゲートシティ」「グローバルゲートシティ品川」とでも変えればよろしいでしょう。

株式会社の「前株」「後株」になぞらえた、「前高輪」「後品川」がこれまた粋です。

などと考えていたら、全ての山手線の駅名と山手線自体の名称変更も含めた素晴らしい案を、ツイッターでツイッター名「くらげ@kurage60」さんがアップしておられまして、その高邁なる感性と技量に、最大級の感銘を受けましたので、山手線改め山手(やまのて)メトロポリタンループラインの路線図として紹介、共有させていただきます。

ぜひみなさまご査収ください。





いかがでしょうか。

この圧倒的な山手線、じゃなかった山手(やまのて)メトロポリタンループラインの存在感!

昔の昭和の社員寮で、夜中にめんどくさい先輩に食堂で出会ってしまったくらいのこの過剰演出、胸焼け感、膨腹感満載の駅名のオンパレードです。

実際に、この中に、本当の駅名が隠れています。

「高輪ゲートウェイ」です。

大崎ゲートシティ、恵比寿ガーデンプレイスも何度も行ったことがありますから、もうこれは駅名に昇格したようなものでしょう。

目黒雅叙園ホテル、も披露宴に出席したことがあります。

東横インは筆者のような地方からの東京出張者の定宿です。

ただし、個人的に田端ナッシング、だけは納得が行きません。

筆者はミスター・イトウのロングラン商品のチョコチップクッキーが大好きで、銀行時代、その本社がある田端駅をよく利用しておりましたので、田端はナッシングではなく、個人的には、田端ミスター・イトウ・チョコチップクッキーと変更を希望したいと思います。

といろいろ書きましたが、そろそろ宴もたけなわ、ならぬ高輪ゲートウェイとなりまして、結局新駅は単に「高輪」と呼ばれるだけなのだと思うとそれほど目くじらを立てる必要もないかと思い直したネタ好きの筆者からの記事は以上です。

(2018年12月6日 木曜日)