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2019年1月14日

人間恨みやネガティブな感情だけで奮い立って生き続けることはなかなか難しいと思える話です






おはようございます。

2019年1月の、人生で何度も出向しておりまして、今も出向中の筆者からの配信記事です。

少し前になりますが、2013年の民放テレビドラマ、最終回の平均視聴率で平均視聴率で関東地区42.2%、関西地区45.5%(ビデオリサーチ社調べ)をたたき出した怪物番組「半沢直樹」(TBS系)というドラマがありました。

最近見返してみたのですが、2019年1月からわずか5年と少し前の、2013年7月7日から同年9月22日までTBS系「日曜劇場」枠で放送された全10回のテレビドラマだったにも関わらず、今のセクハラパワハラはじめあらゆるハラスメントが御法度になっている2019年1月から見れば、こんな前近代的所業が許されるのかと思えることの数々です。

世の中の進み方が早いのでしょうか。

筆者の感じ方が繊細になってきたのでしょうか。

「恨みはしません。ただ、この借りは、倍にして返します。」
「やられたらやり返す。倍返しだ!。」
「それが私の流儀なんでね。」

こんな強烈すぎる個性をもった同僚や上司、ましてや部下を抱えてしまったら上司としてはどう対応したらいいのかわからないです。

こうして、このテレビドラマのラストシーンは、それまで散々筆者を含む視聴者をスカッとさせてきた半沢直樹自体が、頭取の中野渡に呼び出され、意気揚々と異動(昇格、出世)の知らせかと意気揚々と頭取室に入っていくところから、

「半沢直樹次長、営業企画部部長職として東京セントラル証券への出向を命じる」

という意外すぎる非情な出向宣告を受け、半沢直樹(演じた堺雅人さん)の曇った目元がアップになり、そのままエンディングを迎えたのです。

半沢さん、その目が危険すぎます。

危険すぎる人物は、組織にはふさわしくないという、中野渡頭取の「懸命な」「保身」判断だったのではないかと思います。

しかしながら、「倍返し」されてはたまらない、と、子会社における部長職、つまり銀行本体では次長の一つ上の「副部長」ですよ、というポーズを取って体良く追い払ったとも考えられるのです。

この前に、半沢さんは、中野渡頭取その人に頼まれる形で、金融庁からの検査入検時の対応を一手に引き受けるという汚れ仕事を引き受けております。

その、金融庁に対する弁明に、形式的にも実質的にも何らかの回答を用意する必要に迫られたものであることも明白です。

許認可権を一手に握る監督官庁である内閣府外局の金融庁(の偉い人)に対して、

「至高の存在であります貴庁をかくもお騒がせいたしましたご指摘の人物(半沢)については、銀行の主要企画ラインから外部子会社への異動を命じました」

とでもご注進した、というところでしょう。

要するに中野渡頭取の組織を守るという建前による「保身」です。

金融庁長官宛てに、上記に関する簡単かつ最終的な報告書なりを携えて「平身低頭」ご説明にあがる、そんなタヌキの中野渡頭取が目に浮かびます。

そして、筆者含む視聴者のほとんどが、中野渡頭取と同じような感情を抱いたのではないでしょうか。

これが、かの古の中国の武将、韓信がいみじくも言ったという

狡兎死して良狗烹られる」

に通じるところがあると思います。

半沢直樹は、小さい町工場を東京の西の方(多摩地区の模様)で経営していた父親を、融資不調の意図的通告で自殺に追い込んだ仇敵である大和田常務に対し、彼の不正融資誘導等の違法行為を東京中央銀行役員会で糾弾して彼を窮地に追い込み土下座させる、という生来の敵討ちを果たしたわけですが、恨みや悔しさは、人生の逆境を奮い立たせる起爆剤にはなり得ても、継続する努力や習慣に昇華し人間力を高める方にはどうしても向かないのではないか、と思うわけです。

また、恨みや悔しさだけでは、周りの人の同情は買えても真の支援や協力が得られないのかもしれません。

私の住む福岡市においても、かつて25年(四半世紀前)、女性職員だけがお茶出しを1日4回やるという市役所の慣習に反発して、その職場を数ヶ月で辞めて、女性の社会進出を掲げた月刊誌を創刊し独立起業されて永きにわたって頑張られた会社がありました。

その起業時および事業創出における反骨心やコンプレックス、といった思いは物凄いものであったと思うのですが、やはり、それだけでは「継続する事業」でありつづけることは難しかったのか、かの会社は直近破産し月刊誌(直近は資金面の不調もあり季刊誌となっていた)も廃刊となることが決まりました。

どんなに強い思いがあっても、怨みやネガティブなところからのエネルギーだけではダメなのかもしれません。

ダークサイドだけでは世界を拓けない。

世の中、なかなか厳しいものでございます。

かつて日本の大きな銀行において、銀行3行の基幹系システム統合という、大プロジェクトで前代未聞の大失敗を経験しまして、その時受けた仕打ちが骨髄まで染み通っております危険人物であります筆者からは以上です。

(2019年1月14日 月曜日)