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2019年3月14日

企業文化なかんずく社風といわれるものが特に日本の会社に色濃く根付いていることについて論じてみます





おはようございます。

2019年3月の日本の会社にどっぷり使っておりますビルメン王こと筆者の配信記事です。

本日は、企業文化なかんずく社風といわれるものが特に日本の会社に色濃く根づいていることについて論じてみようと思います。

社風とは、よくいわれる言葉です。

特に、新卒採用面接の場などにおいては、「御社の社風に惹かれて」といった営業トークは、人事採用側にとっては鉄板のフレーズですし、何か仕事の上での事象を説明する際にも、いくら合理的に説明したとしても不足する、その隙間や間隙、もしくはそれ自体の土台になりうるのが、それをすることを無言で承認する、会社の「社風」という決定的な影響力を持つものが確かにあるのです。

こうした、長く続く組織において共通の価値観の背景として確かに存在しながらも、どうしても他の合理的な言葉や数値では説明できないもの、これが社風であると言えましょう。

特に伝統的な歴史を有する老舗企業には、家訓や企業理念、そういった文章化されたものを含めて社風が染み付いている場合が多いです。

例えば住友グループは「浮利を追わず」という家訓があり、実業に根ざした収益事業を旨とせよ、ということで同グループを代表する商社の住友商事も「石橋を叩いて渡る」社風があるといいますし、かつてあった(新日本製鐵と合併しましたが)住友金属工業、という鉄の高炉メーカーがグループの御三家として、長くグループ内序列で格上に座していたというような事例です。

社風を一言で表すこうした企業理念や家訓は、単なる建前以上に、長い歴史の価値観の変遷の中で、それでもその時代時代を生き抜いてきた先人の経験から絞り出された貴重な知絵なのです。

企業自体が、長い歴史の中で、そうした「知恵」にもっとも沿った人間を、「社風」というフィルターをかけて会社の重要なポストにつけ、期待の若手や幹部として「育成」しようとするとすら言えそうです。

組織の三菱といい、人の三井といいます。

同じ商社でも、三菱商事の人と三井物産の人では、まとっている雰囲気からして全く違うのです。

三菱商事に限らず、三菱グループの人たちは、何かのプロジェクトで数社が集まり打ち合わせやミーティングを行う際には、なにやら多くの部署からこれまた多くの人たちが参加するということで有名なようです。

これに対して、人の三井のといわれるほうの三井物産などでは、若手が交渉の場にも1人で出てきて全て決めてくる、というイメージが強いです。

それだけ社員(従業員)の独自性が強く、あたかも個人事業主の集まりのように、組織力で勝負できない差を埋めようとしているのではないかとも思われるのです。

かように同じような事業をやっている会社でも、自社の状況や競争優位によって、その企業として最適なポジションを取るべく企業文化や社風が醸成され、そのような会社の社風に沿った人間が集い、それは強化されるということが普通にあるものだと思います。

企業は人の集まりでありますので、いくら有形無形の資産やノウハウを積み上げても、最後は人の信頼がベースとなるということで一旦結論としたいと思います。

三菱商事にも三井物産にも、かつて新卒採用ではご縁がありませんでしたが、いまの社風には染まっている筆者からは以上です。

(2019年3月14日 木曜日)

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