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2019年5月26日

全て生きとし生けるものはその存在を尊重されるべきであるということについて(捕鯨の話)






おはようございます。

2019年(令和元年)5月の、昭和生まれのビルメン王の所感を述べるという雑感配信記事です。

本日は小学校の運動会でした。

5月にしては、北海道で39.5度という記録的な猛暑となり体調が心配される中でしたが、なんとか規定通りのスケジュールをこなせ、特に深刻な怪我人や急病人が出ずにつつがなく終了したことは何よりも喜ばしいことでした。

さて小学校といえば、筆者の小学校の頃には、よく給食で、鯨肉の竜田揚げというメニューが出ていました。

鯨肉は栄養価が高く、そして廉価で手に入る高タンパク低脂肪のまさに理想の食材だったのです。

非常によく食べていたので、その味もよく記憶しています。

さて、そんな鯨肉を捕鯨によってきれいに平らげてきた我々日本人ですが、時代は平成になる頃から、とみに世界からその独特の食文化を「攻撃」されるという状況となってしまいました。

海で生活する代表的な哺乳類であるイルカや鯨を「漁」によって取るなどけしからんという論調です。

しかしながら、現在そのような論調を張る世界の「主要な」国々も、特に西洋の国々は、捕鯨を鯨油のみを目的に行なっており、油を取ったら残りは捨てていたのです。

かたや日本人の捕鯨は、鯨の肉はもちろん、頭からしっぽまで、骨やヒゲもありがたく使って活用させていただく、隅から隅まで命を頂戴する、そのような振る舞いでありました。

もちろん、鯨油も採取し、骨やヒゲを工芸品として再利用し、ありがたい資源として有効に利用させていただいたわけです。

そして、この点最近ではあらゆる点において諸外国からいいようにしてやられているように見える日本の官僚機構ではありますが、今回は日本の水産庁が、「鯨は特別な動物であるのになぜ殺して食べるのか」といったよく寄せられる(想定)質問に対して、あらかじめ答えを用意しているその答えが非常に深く秀逸であったために、あえてブログ記事にてご紹介しようとするものです。

水産庁は冷静に論じます。

クジラに限らず、すべての動物が特別なものです。
すべての動物がかけがえのない生命を持ち、食う食われるの関係で生態系の中での役割を果たしています。
もちろん、人間もこの生態系の一部です。
他方、人間は様々な民族や国民が様々な生き物に特別の地位を与えています。
例えば、多くの国で食料とみなされる牛も、インドでは神聖な動物です。
ある民族や国民が自らの特定の動物に対する価値観を他の民族や国民に押しつける行為は許されるべきではありません。
これは、クジラについても同様です。
全ての生物を客観的に理解することが必要です。(以上水産庁ホームページより) 

キリスト教国においては、絶対に書けないであろう、人間も生態系の一部という言葉をはじめ、強い自負と自信と冷静な判断が伺える名文に仕上がっています。

そして、重ねて、水産資源の有効利用としての捕鯨に理解を示してもらうように諭しています。

水産資源の持続的利用は、国際法上も謳われているものですが、現在は、鯨類という持続的に利用できる水産資源を利用できないという、矛盾した状況と言えます。科学的にも、法的にも正当な捕鯨が、国際的に認められている水産資源の持続的利用の原則に反して否定されてきたということが、そもそも問題なのです。(以上水産庁ホームページより) 

筆者は下記のような解釈、文脈で、この文章を拝読しました。

ある生き物だけを特別視するというのは、人間がやることで、その地域ごとの文化や伝統として、基本的に尊重されるべきものである、ということは、裏返せば、ある生き物を「特別視しない」ということについても、人間ががやることであり、その地域ごとの文化や伝統として、基本的に尊重されなければなりません。

クジラだけを特別視するという自国の文化にのっとって、鯨を特別視しない、他の水産資源と同様にありがたく頂戴するという日本という他国の文化や伝統、価値観を非難したりいわんや否定したりすることは、なんと了見が狭く、卑しい振る舞いなのでしょうか、水産庁は、このようなことを、優しい言葉できちんと述べているのです。

これぞ、日本の心ある有能な官僚がやる仕事ぶりだと思います。

筆者は共感して、脱帽しました。

そして、我が国は、むやみやたらと他の生き物の命を奪っているのではなく、自らが生きるために、いただきます、ごちそうさまでした、という精神で鯨もイルカもいただいておりますことを、自国の誇りある文化としております。

日本は「捕鯨資源は海に囲まれた我が国にとって重要な食料資源であり、最良の科学事実に基づいて持続的に利用されるべき」であり、「食習慣や食文化は歴史的に形成されたもので、相互の理解が必要」という信念にのっとって捕鯨を今後も続けるという立場です。

鯨肉を食べておかげさまで大きくなり、この歳になってもしっかり身体が動くことを大変ありがたく、昭和時代の鯨肉などのあの給食に令和の時代になっても大いに感謝しております筆者からの感想は以上です。

(2019年5月26日 日曜日)

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