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2019年6月6日

日本人の口に入る外国産豚肉の1割弱がスペインのイベリコ豚になってきているという事実について





おはようございます。

2019年(令和元年)6月の、魚も肉も大好きな筆者ことビルメン王(@shinya_ueda)からのブログ配信記事です。

米中で貿易摩擦が起こり、お互いに相互の関税を報復的に上げ続けている世界的にブロック経済な世の中になってまいりました。

例えば、中国の工業製品の輸入をアメリカが事実上ストップし、関税を一気に引き上げた対抗措置として、中国もアメリカからの農産物の輸入関税を引き上げ報復をしたところ、アメリカの(トランプ支持層でもある)農家の輸出が大きくブレーキになり、みかねたトランプ政権が臨時の補助金を農家向けに出すというような動きが急速に起こってきています。

この補助金の原資が、アメリカが引き上げた対中国からの輸入関税から来ていると考えれば、お互いの大国のメンツのぶつかり合い、国内の不満をどこまで慰撫することができるか、選挙を控えている自由主義国のアメリカにとっては少しばかり分の悪いチキンレースな話になっているのかとも思います。

対する中国は、まさに国家資本主義の権化として、「ファーウェイ」というお面を被っていますが内実は中国共産党そのものが経営していると言っていい「承認0秒」の国策企業として、中国製造2025という経済覇権主義の旗手として、司令官自ら進軍ラッパを鳴らしているわけですから、パクス・アメリカーナを手放したくない米国にとっては、ここは負けるわけには行かない戦いなのです。

このような新しい時代の経済覇権戦争の中、日本としては、アメリカの抜けたTPP11などでの存在感を大きくして、環太平洋諸国やヨーロッパといった国々と連携して対応していきたいところです。

前置きがいつもながら長くなりましたが、そんなわけで、TPP11や日欧EPA発効による加盟国関税引き下げにより、最近の日本の輸入豚肉の世界では、「スペイン産」の豚肉がにわかに注目されてきました。

牛肉においてはカナダ産が最近伸張著しいと記事に書きましたが、豚はスペインなのです。

スペインの豚は、人件費が安く関税障壁が低くなってきている分、人気が出てきています。

筆者もスーパーにはよく行きますが、スペイン産のイベリコ豚、という商品名で、やたらイベリコ豚が増えてきたとは思っていたのです。

なんとなく、サッカーのバルセロナやレアル・マドリードを彷彿とさせる、スペインという国ですが、実は立派なヨーロッパ屈指の農業国で、豚やワインなど、重要品目を輸出しています。

財務省の貿易統計によりますと、2018年度のスペイン産豚肉の輸入量は10万9442トンとのことで、これまで首位だったデンマーク産豚肉の10万3920トンを上回り、首位に躍り出たのです。

スペイン産豚肉といえば、イベリコ豚という印象が強くなっており、スーパー各社においても、イベリコ豚を推した結果、日本の消費者にも廉価でおいしく品質の高い豚、という評価が定着しつつあります。

スペインは、人件費がデンマークに比べて安く、結果価格競争力が高い、また2019年2月に発効した日欧経済連携協定(EPA)により、再び関税率が下がることから、より安価で品質の高い輸入豚肉の需要が増えることは確実視されています。

日本の豚肉の輸入量全体に占めるEUのシェアは 約34%と言われ、そのEUからの輸入量に占めるスペイン産豚肉の割合も34%ということですので、ざっくり日本人が口にする海外産豚肉の1/10は、スペイン産ということになるわけです。

今晩は、イベリコ豚のステーキか生姜焼きでも食べてみようとおもいました筆者からのコメントは以上です。

(2019年6月6日 木曜日)