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2019年7月11日

FeliCa(要するにSuica決済)か何とかPAY(QRコード決済)かという陣取り合戦が始まった日本の決済現場の話です

QRコード決済は電源不要でお賽銭箱にも設定できます




おはようございます。

2019年7月の消費サービス最前線、ビルメン王(@shinya_ueda)こと筆者の経済観測薄口記事です。

現金決済をやめて、QRコード決済にしようという動きが最近激しいです。

そんなの言わなくても、すでに日本初のFeliCa決済システム、要するに東日本旅客鉄道(JR東日本)が強力に推し進める日本のソニーが開発して特許も持っているSuica決済の方が、非接触型で、ICカードに情報が格納され、スマホにも乗っかっていて一秒弱で非接触のままピッと一瞬で決済されるから楽だし、こちらの技術の方が先進的だから今更QRコードに乗り換えるのも手間だというご意見があります。

これは、ごもっともです。

非接触型のFeliCa技術を一度覚えてしまった以上、もはや後戻りはできません。

これは、このFeliCa技術(Suicaで導入)は、日本の満員電車で通勤する大量のサラリーマンやサライーウーマンたちを、とにかく改札口でスムーズに流すための切り札として開発されたことから来ています。

いちいちアプリを起動させて、QRコードをカメラで読み取って、値段を客側が「入力」して決済完了するという、FeliCaに比べれば、手間が3倍以上かかるこの何とかPayに代表されるQRコード決済にいちいち先祖返りするのか、という論調もわかります。

そして、何とかPay連合(別段連合しているわけではなくどちらかというと乱立、群雄割拠状態)としては、あらゆる手段で、ポイント還元キャンペーンを打って、すでにFeliCa勢力に侵食されてしまっている、列車や電車、JRや私鉄や公営バス、民営バスといった交通系ICの世界以外の、物販やサービスの現場の決済ボリュームを取ろうと必死に動いています。

そして、QRコード決済は、店側に専用端末が必要でなく、全て店側が提示するQRコードに、客側が自分でカメラにかざして、振り込む金額を入金するところまで客側で操作する、そして店側はきちんと指定通りの金額が入金されたかどうかを確認するだけでいいので、店側のオペレーションとしては格段に楽な訳です。

電源も、もちろん要りません。

店の専用の入金口座を示すQRコードを貼って掲示しておけばいいだけなのです。

ですので、大型設備が必要で、その設備投資もできる電鉄会社のような大資本ではない、中小零細事業者である小売店や小さなサービス事業者、果ては個人事業主や飲み屋や屋台ですら、別に導入にかかるコストはそんなにかからないし、現金の管理が不要になりお釣りの用意がいらなくなるということについては、逆に業務改善が進むところも多いわけです。

さらに、最後に、QRコードを含む電子決済における最大最強の利点は、売り上げ過少申告による脱税の防止です。

客側がQRコードを用いて電子的に「入金」するので、売上げを過少に申告してごまかす、つまり個人事業主なら所得税、法人ならば法人税という、売上げと経費に基づいて計算された税務所得に応じてかかる税金を少なく見せることが、現金決済に比べて格段にやりにくくなる、要するに透明な取引社会が構築されるということです。

ですので、衡平で公正な取引社会が国民経済の全体の利益となると信じている筆者は、何ちゃらPayが乱立しても、それでも、店側の導入が簡単でコストも安いQRコード決済が浸透するのを、それなりに支持したいと考えており、交通系ICが広まりきっている現場においても、できればQRコード決済も認めて一本化してもらいたいなと考えているところなのです。

理想は、携帯スマホのカバーの裏に挟み込んでいるFeliCaのICカード(Suica)や、スマホ自体にインストールされているモバイルSuicaなどの機能から卒業してQRコードに一本化することなのですが、そこまでの変化を一気に考えている消費者は少数派だと思います。

屋台でラーメンを食べるのが大好きな、現金の持ち合わせがいつも少ない筆者からは以上です。

今日も長い記事になりました。

こちらからの、薄口経済状況配信記事は以上です。

(2019年7月11日 木曜日)

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業界の巨人Amazonが2018年についにQRコード決済領域に進出してきたと言う話です