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2019年7月29日

(2019/07/29)「NHKから国民を守る党」(立花代表)に日本維新の会を除名され無所属であった丸山穂高衆議院議員が加入



おはようございます。

2019年7月の日本の国会の政治状況についての大きなニュースです。

日本の憲政史上、党議拘束という「政党」の掟破りの政党として、直近の参議院議員選挙で2%以上の得票を得て政党要件を満たした「NHKから国民を守る党」ですが、他党およびスネに傷を持つ政治家の「駆け込み寺」「野戦病院」と揶揄される自民党二階派もびっくりの大型トレードを成立させました。

今回、NHKから国民を守る党(以後「N国党」と表記)に加入したのは、先に北方領土返還に関して「戦争(武力)での領土奪還」に言及した丸山穂高衆院議員(日本維新の会から除名)は2019年7月29日(月)、国会内で(N国党)の立花孝志代表と会談し、立花氏の要請に応じて同党に入党することで合意しました。

丸山穂高議員といえば、2019年5月11日、北方領土のロシア人住民と日本人の元島民らが相互に往来する「ビザなし交流」の日本側訪問団に同行した際、滞在先の国後島古釜布の日本人とロシア人の友好の家で、酒に酔った状態で訪問団の団長に対して記者取材中に割り込み、「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」などと質問し、「戦争はすべきではない」と答えた団長に対し「戦争しないとどうしようもなくないですか」等と発言したかどで、所属していた日本維新の会を除名されました。

そのような、寄る辺ない無所属議員であった、丸山穂高議員に、N国党の立花代表はかねてから注目していたといいます。

この記者会見の模様はユーチューブ等でも配信され、国民の広く知るところとなりました。

N国党は参院選で立花氏が初当選し、これで、丸山氏を加えて2議席の政党となりました。

これは、同じく2019年7月の参議院議員選挙で2議席を獲得して政党要件を満たした「れいわ新選組」に並ぶ議会勢力です。

いや、むしろN国党、れいわ新選組と並んで、衆院で2議席、参院で2議席を死守しており、5人以上の国会議員には満たないものの、なんとか2019年7月の参議院議員選挙で2%以上の比例区得票を得て政党要件を死守した社民党を党勢で凌駕しそうな勢いです。

N国党については、NHKのスクランブル放送化という政策の1点を除いては、他の政策については全く党議拘束がない、というワンイシュー政党です。

つまり、なんかやりそう、面白そう、という選挙民の「選択」があれば、これほど活動するのに便利な政党は他にないのです。

丸山穂高衆議院議員とNHKから国民を守る党の立花孝志代表の記者会見も見ましたが、そこで、丸山穂高衆議院議員がいみじくも説明しているとおり、「NHKをぶっ壊す、スクランブル放送をなんとか実現するんだという1点において共闘する。その他の政策は自由、発言・行動はそれぞれが判断する」という合意に至ったわけです。

これは、どの政党およびどの団体でも、この1点のみについて「合意」すれば、あとは議員の身分に従って自由に発言して良い、ということであり、既存のどの政党にとっても空恐ろしいことになるわけです。

「無所属の会」のような、どう見ても政党要件を満たせないはみ出し議員の寄り集まり、というような院内会派ではなく、これはもう立派な、「国民の選挙による支持負託を受けた」ニュータイプの政党の誕生と言えるのではないかと思います。

(少なくとも国会内では)孤立していた丸山穂高議員のコメントですが、

「最終的にわたくし丸山穂高が、NHKから国民を守る党に入党して、一緒に共闘をしていくことと相成りました」

「立花代表がNHKを改革するんだ、特にスクランブル放送の1点に向けて、しっかり政策を前に進めていくために国政で全力で行動していくことを、2%の支持を得て政党要件も得たということで、国民の皆さんの不満の声に対して国も対応していく必要があるのではないかと感じる。その他色々な政策があるが、私自身も無所属となり1人でできることは限られている」

と説明しており、事の当否や支持が割れている課題(イシュー)については、間接代表という議員の地位を大いに生かして積極的に議論をリードしていく、特に領土問題については、旧ソ連を引き継いだロシアが70年以上にもわたって日本の固有領土である北方4島を不法に占拠しているという状態を強く意識していると見られます。

衆参両議員合わせて710名もいる国会議員の中で、これだけ「名が売れている」政治家はなかなかないのではないでしょうか。

既存の政権連立与党も、多数の既存野党も、これは議会制民主主義の新しいテーゼとして捉えられた方が良く、早急な対策が必要だと思います。

なぜかといいますと、これだけのインターネット社会において、情報が瞬時に伝わる社会において、有権者と直接つながる、お利口な、空気を読んで組織の中で汗をかくといった政党所属の若手議員から壮年・老年議員といった「出来上がった」ヒエラルキーに何か閉塞感を感じてそれを打破するような動きを期待したい一定の有権者の支持が、N国党には集まった結果の2%超え、政党要件獲得のこの動きだからです。

れいわ新選組の山本太郎代表が、自らは落選しつつも障害者2名を自党の特定枠として国会に送ったように、この議員選挙という不便な仕組みの中でも、既存政党の発想では全く思いもつかなかった国民世論をリードしていけるような新しい流れができているのは、政治学徒として非常に面白く感じております。

これで、もともとの丸山穂高衆議院議員を支持していた国内保守強硬派の支持も、N国党に集まるのではないでしょうか。

もともと、NHKをぶっ壊す、と言っていた政党ですから、なんだかウマが合うのかもしれません。

水際立った行動力を見せる、N国党の立花代表のコメントは以下です。

この方、かなりの政治センスをお持ちの方なのかもしれません。

「選挙前から丸山先生にはラブコールをしていたので、念願叶ったというか、ドラフト会議で希望選手を獲得した監督のような気持ち。ご批判があることは理解しているが、この2人にはとどまらない方向で、NHKの問題1点のみ合意して戦っていくというお返事をいただいて、もううれしい。国会で710分の1が710分の2になるのはすごくやりやすいこと。国民の皆さんにも投票頂いたので、しっかりと共闘していきたい

丸山穂高議員の加入に、党勢拡大の期待を寄せています。

この、「国民に選ばれた」という自信に満ちた言葉、組織をフル回転させて組織内候補を当選させることに疲れ切っている既存政党の組織内候補と選対事務所にはどう響くのでしょうか。

これからも、政策担当秘書資格というマイナーな資格を生かしつつ、適宜国会の動きなどウォッチしていきたいと思います。

こちらからは以上です。

(2019年7月29日 月曜日)

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