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2019年8月10日

(2019/08/10)卵から孵化させた「完全養殖ウナギ」が食卓に上がる日も近いと思われる話です






おはようございます。

2019年8月のウナギ好きの筆者からの配信記事です。

ウナギの蒲焼きが美味しい鰻の旬の季節になりました。

東京や大阪、筆者の地元の福岡のウナギの専門店でも、暑い中みなさん行列で並んで鰻の蒲焼きだのひつまぶしなどに舌鼓をうっておられます。

ウナギ、うなぎ、鰻の蒲焼きといえば日本の国民食ですが、実はこのウナギさんたちは、日本のはるか南方の太平洋マリアナ海溝の近くで「産卵」され、黒潮に乗って日本にやってきて、そうして日本の河川を遡上してそして蒲焼きになるということを知っている人は実は少ないのではないでしょうか。

今までの養殖ウナギさんたちは、このシラスウナギといわれるウナギの稚魚を養殖場で育てて生産されたものなのですが、このシラスウナギ漁は、日本の九州南部の宮崎県や鹿児島県などで期間を定めて行われていて、このシラスウナギを大事に養殖場で育てて生育したウナギさんたちが、我々の食卓に上ってきているというわけです。

ウナギさんたちは、日本の河を遡上しながら大きくなり、そうして産卵の段階になりますと、また一気にマリアナ海溝の近くの大海まで一気に「里帰り」して、そうしてそこで満月の夜、一斉に「産卵」すると言われております。

これは、小学生の国語の教科書にこのウナギの調査チームの奮闘が載っていて、そうして版を重ねるごとに、網にかかるウナギの稚魚が小さくなり(つまり卵から孵化して間もない)、そうしてついに産卵した卵自体を捕獲できた、という気の遠くなるような海洋調査のドキュメンタリーであり、筆者は保護者の立場ながらワクワクして読んだものです。

2019年8月現在では、この海域でのウナギの卵の捕獲、および産卵する親ウナギの捕獲にも成功しておりまして、ウナギの卵からの完全養殖についても実験段階が進んでいます。

日本の国家機関であります水産庁の外郭団体であります水産研究・教育機構がウナギの卵から人工孵化して出荷できるサイズまで育成することに成功しました。

このたび、こうやって卵から完全養殖「生育」されたウナギの試食会が、この度農林水産省の音頭で行われたということで、養殖の通常のウナギと、卵からの完全養殖ウナギとの目隠し味比べも行われたとのことですが、味に違いは全くなかった、という評価だったそうです。

ウナギの完全養殖を目指す養殖技術の確立までには、まだ実証段階であり時間がかかりそうですが、日本の大切な海洋資源の自前での養殖技術の確立という夢にもう一歩近づいたことは、喜ばしい限りです。

鯨といい鰻といい、昭和時代にはよく食べられた日本の食卓を守っていきたいものです。

ウナギといえばウナギイヌ、という話になるところですが、それは別の機会に。

こちらからは以上です。

(2019年8月10日 土曜日)

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