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2019年9月1日

(2019/09/01)2020年度大学入試から始まる「大学入学共通テスト」の採点業務をベネッセグループが受託し大学生バイトが採点を行うことが事実上決定したという記事です





おはようございます。

2019年9月最初のニューススクープです。

2020年度大学入試(2021年1月実施予定)から始まる「大学入学共通テスト」の採点業務をベネッセグループが受託したということで、これで、大学生バイトがこの大学入試共通テストの記述式問題の採点を行うことが事実上決定したようです。

高校生にとっても、いわゆる高校卒業後に大学入試を受けるいわゆる「浪人生」にとっても、控えめにいって不安、有体に申し上げれば屈辱であることは論を待ちません。

どうして、このようなことになったのでしょうか。

まず、今起こっている事案を振り返りますと、2021年1月に初回が行われる予定の、現行のマークシート選択式の問題である「センター試験」に代わる「大学入学共通テスト」で一部導入される記述式問題について、問題を出題する「大学入試センター」の委託を受けて採点業務を行う事業者を選ぶ一般競争入札の開札が2019年8月30日に行われ、教育事業大手のベネッセグループ傘下でテスト採点を手がける学力評価研究機構(東京・新宿)が落札したというものです。

落札金額は約61億6千万円、委託期間は2024年3月末までですので、初回の大学入学共通テストから、4回に渡って採点業務を一手に担うことになります。

この61億円をフル投入して、記述式問題に対応した自動解答読み取り採点AIでも開発した方がよほど精度が高いのではないかと思うのですが、共通テストでは、思考力や表現力を試すために、「国語」「数学」それぞれで、小問3問の記述式問題を出題するとのことです。

記述式問題の正答を公平に行うには課題が多いことは明白で、大学入試センターとしてはこれからベネッセと協議して、万全の準備を行うとしていますが、限られた期間で公平な採点をするためには延べ1万人程度の「人員」が必要という試算もありまして、このような人員を総動員して、甘い辛いの採点基準を合わせて採点するとは受験する側の不安もいや増すことは当然ではないかと思います。

筆者がもし高校生に戻ったならば、このような勝手な(適当な)採点基準でテストされるのはゴメンこうむりたいと思うのでありますし、さらに、「英語」については、センター試験が行われる2021年1月の遥か以前に、ベネッセグループが共通テストで活用される英語民間試験の一つ「GTEC」や「英検」(実用英語技能検定)で予め一定の「成績」を修めておかなければならないという按配で、これでは、受験とは何なのだろうと思わずにはいられません。

なんと、この記述式試験の「トライアル」「準備」と称して、大学入試センターとベネッセグループとは、この受託契約後に、2019年11~12月にかけて、準備事業と称して全国の高校の協力を得て生徒に国語と数学の記述式問題を解いてもらい、各1万枚の答案を集めて模擬採点などを通じて採点方法を検証するといいます。

しかしながら、大学入学共通テストは、受験者は少子化で減っているとはいえ、およそ50万人が受験する日本最大級の試験です。

そして、20日程度という短期間で採点を終わらせ、各大学の二次試験のために、結果を送付しないといけないわけです。

問題自体が間違っていたり、答えが複数あるといった数学の問題をはからずも出してしまった場合、一体どうするのでしょうか。

想像もつきません。

問題についてもそうですが、1万人程度必要になるとみられる採点者の質量の確保は、事実上無理だと思われます。

大学入試センターとしては、入札要綱などで、採点者については、事前の資格確認やこの業務のために特別に実施する「試験」などによって質の高い採点者を選び、事前研修をするよう繰り返して求めていますが、例えば筆者程度の能力者であっても、この「業務」に気合入れて応募しよう、内職して家計の足しにしようなどとは到底思えません。

一年にたった20日しかない単発バイトの採用に集まろうとする意欲ある人は少ないのではないでしょうか。

こういった、単発の、定型化された、それでいて、公平性と正確さが何よりも要求される分野に最も適したのが、AIや機械学習であることは論を待ちませんので、あと2年以上あるこの開発期間をフル活用して、大学入試センターとベネッセグループの皆さんには、ぜひ、昭和の人海戦術ではなくて令和新時代にふさわしい、スマートな機械プログラムによる公平な採点を切に要望しておきます。

かつて、高校3年生の時に受験した大学入試センター試験を受験した時に鼻血が出たことが懐かしい、そんな筆者からの回想合わせた意見記事は以上です。

(2019年9月1日 日曜日)

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