このブログを検索

2019年10月8日

(2019/10/08)自学する環境を整備して学習者の心を整えるようにすれば自ずと学力はついてくるものであるという話です





おはようございます。

2019年10月の、人間はわりと簡単に変わるという配信記事です。

住まなくなった「家」は、急速に埃まみれになり傷んでいくものです。

これは、よほどのゴミ屋敷でない限り、人間が生きて中に住んでいることで、知らず知らずのうちに必要な機器設備の「更新」および「メンテナンス」を習慣づけてやっていることで、家の美観や効用は保たれるというものです。

トイレやキッチン、風呂や洗面台、といったファシリティ機能は、適度に使われないと急速に劣化します。

筆者も、ビルメンテナンス業、という建物「設備」管理業務に従事していた時期もありましたので(その時のブログ名が「ビルメン王に俺はなる!」でした)、よくわかるのですが、たとえ新築ビルでも、そこに設置されているエレベーターやエスカレーターの中で、テナント構成上「使用しない」ようになってしまったこれらの重設備については、再稼働するときにはよほど慎重にしないと、まず、そのまま稼働することはありません。

このように、日々、まを置いて反復しながら使い続ける、というのは、人間の体のあらゆる部位についてもそうで、適度なエクササイズを繰り返さないと、心も身体もなまってしまい、元の状態に戻るのに時間がかかるのは道理です。

実は、これに近い言葉を、フランスのピアニスト、アルフレッド・コルトー(1877-1962)という人が残しておりまして、曰く、


  • 1日練習しなければ自分に分かる。
  • 2日練習しなければ批評家に分かる。
  • 3日練習しなければ聴衆に分かる。


という名言が有名ですが、「毎日休まず必死に練習に打ち込みむべきだ」とは言っておらず、同時に、


  • 午前中を中心に5時間以内の練習をするように


という言葉も残しています。

つまり、練習すればするほど効果がある、というわけではなく、きっちり時間を、それもできるだけ朝から午前中のうちに、決めて打ち込むことの大切さを強調しているのです。

さらに、一般素人にも響くであろう、ピアノの歴史的達人として名高い、コルトーに影響を受けた後輩の、かの有名なピアニストのフレデリック・ショパンは


  • ピアノは1日3時間で、疲れたらその都度休むように


という言葉を残し、時間を決めて練習する事と同時に、適宜休息をとって練習を行うことが大切だと説いています。

さて、この点身体とともに最もエネルギーを使う、脳の体操である「学習」についても全く同じことが言えます。

一番大切なのは、学習する「時間」と「集中できる場所」を確保して、整えることです。

ガリガリやるのではなく、きちんと時間場所を整える、これが間を置いた反復という学習習慣を続けるために最も大切な仕組みであり取り決めです。

そして、学習者本人の周りにいる保護者や家族ができることは、とてもたくさんあります。

別段、本人がやっている勉強自体の内容に深く関わりコミットすることが必要なのではありません。

出すぎないように気をつけながら、環境や時間について、学習者本人を応援できるところを見つけてサポートしく姿勢を見せるだけで十分だと思います。

一番は、学習者本人が集中できる「時間」と「場所(空間)」の整備です。

事業にも学習にも、「構え」が重要です。

その構えが取れるようになるための集中する「場」の整備がとても大切なのです。

もちろん、学習者本人は大学合格や高校合格といった目標に向かって努力するわけですが、こうした目標への道程を通じた「学び方そのもの」を体得していることが、その後の大学生活、高校生活、そして自ら稼いで社会の構成員となっていく社会人への準備となっているということです。

世のいわゆる受験生を持つご家族や保護者の方々には、本人が集中できるように、引き続き生活習慣を整え、早寝早起きで健康に過ごしていただけるよう目配りをお願いします。

なぜ早寝早起きが良いのか、という点ですが、人間は起きて何時間経過したところが一番集中しているかということを調べてみますと、「4時間〜5時間後から」という結果が出ています。

ということになりますと、受験日当日(もしくは模試の当日)、例えば一番頭を使う超絶難解言語の長文が課される「国語」の試験が9時に始まるとすれば、朝5時には起きていたい、ということになるわけで、こうした「習慣」の力は本番での準備としてあまり大手の受験塾や予備校などでは教えていないところなどが、当方として敢えて申し上げておきたい「ノウハウ」になります。

筆者もよく知っている、大手塾の講師や担当者に尋ねてヒアリングした結果においても、夜型は朝型にかなわない、というのは(合格)実績でもかなり明確に証明されているけれども、それでも「塾の(受講料が取れる)カリキュラムの都合上」夜型の授業や自習をやめられない、というジレンマがあるわけです。

この点、「学習」の本質は個別の「自学」であると決めてしまえば、夜は早く寝て、朝スッキリ起きて先に勉強にとりかかるように(オンラインなどを通じて)「指導」することができますが、夜遅くまで続ける駅前塾などに行かせてしまうと必ず夜中の夕食になったりして、朝は寝坊がちになり、そのうち胃もたれもして精力減退し、頭もぼーっとして、そのうちインフルエンザにかかったりして気が滅入ったりします。

このような「やり過ぎ」のリスクや危険に十分注意しながら、まずは心と身体を整え、習慣や場作りを通じて学習の「形・型」を整えること、から始めていきたいと思っています。

飲み会や懇親会の場作りは得意な筆者からのコメントは以上です。

(2019年10月8日 火曜日)

▷▷次のページは

(2019/07/05)小中高教育においてはもっと「自学」の時間を正規の授業時間で取るべきだと強く主張したい話です